2021年に日本公演40周年を迎えるブロードウェイミュージカル『ピーターパン』のキャスト、スタッフ、公演情報が発表された。
1981年、新宿コマ劇場に榊原郁恵のピーターパンが舞い降りて以来、2021年に日本公演40周年の記念の年を迎えるブロードウェイミュージカル『ピーターパン』。このアニバーサリーイヤーにピーターパンを演じるのは吉柳咲良、ウェンディ役には美山加恋、タイガー・リリー役には宮澤佐江、そして新演出を森新太郎が手掛けることが発表されているが、今回、フック船長役をはじめとしたキャストや、スタッフ、公演日程などが発表された。
フック船長とウェンディの父親のダーリング氏の2役を演じるのは、ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』でのフランク・ポーツネル男爵役でも記憶に新しい、ミュージカル界で大活躍の小西遼生。2011年にウェンディ役で出演した瀬戸カトリーヌが今回はダーリング夫人役を演じる。そのほか、海賊、迷子たちに個性派のキャストが揃い、インディアン役には、厳しいオーディションを勝ち抜いた男女8人が華麗なダンスを繰り広げる。冒険、友情、初恋、家族愛・・・誰もが持っている大切な気持ちを思い出させてくれる、感動のストーリーに心躍るビッグフライングは多くの観客の胸にも響くはず。
東京公演は7月22日(木・祝)~8月1日(日)にめぐろパーシモンホール 大ホール、神奈川公演は8月7日(土)・8日(日)相模女子大学グリーンホール(相模原市文化会館)で上演される。その後、仙台、名古屋、大阪公演あり。東京・神奈川公演のチケット一般発売は4月28日(水)。
コメント映像(吉柳咲良、小西遼生)
スポット映像
吉柳咲良(ピーターパン役)コメント
4度目のピーターパンを演じさせて頂くことが出来て、とても幸せです。
公演40周年という節目の年に、演出や音楽、何もかもが新しくなります。
パワーアップした姿、そして皆さまにとって“素敵な夏の思い出”になるように頑張りますので、是非劇場に足をお運びください。
小西遼生(フック船長・ダーリング氏役)コメント
昨年はこのピーターパンという演目は世の中の状況により中止となり、作品を待ってくださっている方々がたくさんいらっしゃると思います。
まずはその方たちに待ち望んでいたピーターパンという作品を、そしてそれ以上に想像だにしなかったようなこの世界をお届けできたらと思います。
そして演出の森新太郎さんがおっしゃっているように、見ている子供だけが楽しいものではなく、一緒に見て下さる大人の皆さんや、大人になりきれない子供の皆さんなど、沢山の年齢層の方に楽しんでいただけるピーターパンをつくりたいと思います。
是非楽しみにしていてください。
美山加恋(ウェンディ役)コメント
昨年は公演が中止になってしまって私も残念な思いをしました。
楽しみにしてくださっていた方もいらっしゃったと思いますので、今年改めて上演する事が出来て本当に嬉しく思います。
是非沢山の方にこの作品を届けて、楽しんで頂けるように頑張りたいと思います。是非劇場にお越しください。
瀬戸カトリーヌ(ダーリング夫人役)コメント
以前にウェンディを演じさせて頂いてから、ピーターパンから春の大掃除に誘ってくれるのを待っていたのですけど、18年の時が流れ、気が付いたらお母さん役のオファーを頂くことになっていました。どんなお母さんになるのか?そして森新太郎さんの演出がどうなるのか?非常に今からワクワクしています。
見て下さる方に沢山の夢や希望を届けられるそんな作品にしたいです。
宮澤佐江(タイガー・リリー役)コメント
今までも進化し続けてきたピーターパンですが、今年は40周年の記念すべき年という事で、より一層気合を入れてパワーアップした作品を届けられたらと思っております。
夢に希望に憧れに、今特に必要なことがたくさんメッセージとして詰まっている作品なので、家族・友達・恋人と劇場に遊びに来てくれたら嬉しいです。
森新太郎(演出)コメント
――出演者の皆さんに期待していることは?
【ピーターパン役 吉柳咲良】
圧倒的な躍動感ですね、吉柳さんに期待しているのは。見ているだけで、こちら側もエネルギーが湧き上がってしまうような。指の先、髪の毛の先まで、ほとばしる生命力に期待します。彼女がまだまだ隠し持っている“野性味”を、存分に発揮して貰いたいです。
【フック船長/ダーリング氏 小西遼生】
フック船長は、この劇の中で一番、チャーミングさが求められる役だと思っています。小西さんは何しろあのルックスですので、これまで二枚目の役どころが多かったはずですが、その格好良さを今回は倍増させて、もはや“滑稽”というところまで持って行けたら。小西さんの新境地を拓くというのが、実は私の密かな野望です。
【ウェンディ役 美山加恋】
美山さんが演じるウェンディは、この物語の中で唯一、心の成長を遂げる役です。大人になる喜びも驚きもほろ苦さも、彼女なら余す所なく繊細に体現してくれると思います。
【ダーリング夫人 瀬戸カトリーヌ】
瀬戸さんのあの明るさは本当に驚異的です。子どもたちが常に帰るべき場所として、太陽のように揺るぎなく輝く存在でいてくれると確信しております。
【タイガー・リリー 宮澤佐江】
宮澤さんには、とにかく無邪気さと好奇心に溢れる“こども”のタイガー・リリーを演じてもらいたいです。ドラムの響きがそのまま彼女の心臓音であるかの如く!
――チラシのイラストを担当する望月梨恵さんの創作の魅力は?
私が言うのもどうかと思うのですが、何しろ、望月さんの絵は“かわいい”。そこに描かれる小さな葉っぱの一枚一枚、雲の模様一つ一つに温かみを感じます。彼女の空想の世界から演出のインスピレーションを得ることもしばしばあります。私の『ピーターパン』のチラシのデザインは、望月さん以外に有り得ないと思いました。
――森新太郎演出版『ピーターパン』ではどんな仕掛けがあるかなど、新演出への意気込みをお聞かせください。
コロナで1年延期となり、アイデアを熟成させる時間が多く与えられました。「大人が楽しめるものでなければ子どもも楽しまない」というのが私の基本的な考えですので、まずは大人をアッと驚かせるようなファンタジーの舞台を創り出したいです。と言っても、それはとても素朴なものかもしれません。例えば、一枚の大きな布が海になったり森になったり風になったり……そういう見立ての工夫によって、皆様の想像力を大いにかきたてることができたらと思います。40周年という記念すべき年に、また新たな『ピーターパン』が産声をあげます。劇場にてお待ちしております!
また、歴代のピーターパンキャストからコメントが寄せられている。
初代:榊原郁恵 コメント
『ピーターパン』は、子どもに限らず大人が楽しめるから、こうして40年間も続いてきたのだと思います。何度観ても、無邪気さを失いつつある自分を振り返ったり、最後のウェンディのシーンに感情移入したり…。観る度にピーターパンの魅力を感じられます。
そんな素敵な作品に、40年前の「初代」として関われたことを嬉しく思います。
咲良ちゃんは、最近は色んな仕事の経験を積んでいるようで、その経験を生かして、ひとまわり大きくなったピーターパンが今年は見られるんじゃないかな、そこも楽しみですね。
永遠に無垢な、ときめく気持ちの代弁者がピーターだと思うので、子どもだけでなく、大人もピーターパンになる瞬間を楽しんでみて下さい!
5代目:笹本玲奈 コメント
40周年、おめでとうございます!!
1998年にピーターパンのオーディションに合格していなければ、今の私はいませんでした。
当時13歳の私は外見も中身も少年ピーターそのもので、最後に母親になったウェンディにかける「君は大人になっちゃったんだから」というセリフを何の疑問も持たず言葉にしていました。
だけど子を持つ母となった今、ウェンディがどれだけ辛い想いであの言葉を受け取っていたのだろうと、作品に対する受け止め方が見る年齢や状況によって変わる事に驚いています。
それが、長年愛されている秘訣なのでしょう。我が子と共に見るピーターパンを、楽しみにしています。
8代目:高畑充希 コメント
私の青春のそばにはいつもピーターパンがいました。
いつも口の端を片方上げた悪戯っぽい笑顔で楽しい嵐に私たちを巻き込んでくれるピーター。
幼い頃に観たピーターパンは、キラキラ輝く、ただただ楽しい思い出。大人になってから観たピーターパンは、胸が掻き毟られるほど切なくて、そしてほろ苦くて。観る年齢で万華鏡の様に変わってゆく作品です。
大人の理性と子どもの本能を持った森さんがどんな風に世界を創ってゆくのかな。とっても楽しみ!
その中で躍動するさくちゃんも楽しみです!
9代目:唯月ふうか コメント
ピーターパン!40周年おめでとう!!
純粋な心を持っているピーターパンから沢山の事を教えて貰いました。
私の原点であり、特別な作品です。毎年夏をお知らせしてくれるのはピーターパンでした!!子どもたちはもちろん楽しめる、そして大人の方が観ても心に沁みる言葉や切ないシーンなど盛りだくさんです。
かっこよくて勇敢だけど、やんちゃでなんかほっとけないピーターパン、楽しさワクワクがおもちゃ箱みたいに沢山詰まったこの作品が本当に大好き。
どんどん進化していくピーターパン、今年も待ち遠しいです!!
青山メインランドグループファンタジースペシャル
ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』
【出演】
ピーターパン:吉柳咲良/フック船長・ダーリング氏:小西遼生/ウェンディ:美山加恋/ダーリング夫人:瀬戸カトリーヌ/タイガー・リリー:宮澤佐江
海賊たち
スミー:駒井健介/マリンズ:笠原竜司/ビル・ジュークス:中山 昇/スターキー:久礼悠介/セッコ:當間ローズ/ヌードラー:冨永竜
迷子たち
トートルズ:石川鈴菜/ふたご1:大熊杏優/カーリー:澤田美紀/スライトリー:中野歩/ニブス:なづ季澪/ふたご2:松崎美風
インディアンたち
井上弥子/加藤翔多郎/小石川茉莉愛/佐藤アンドレア/澤村亮/仲野泰平/深瀬友梨/渡辺崇人
ジョン:津山晄士朗/マイケル:遠藤希子、君塚瑠華(Wキャスト)/ナナ 三浦莉奈
【スタッフ】
原作:サー・ジェームズ・M・バリによる作品を元にしたミュージカル/作詞:キャロリン・リー/作曲:モリス(ムース)・チャーラップ/潤色・訳詞:フジノサツコ/演出:森新太郎
【東京公演】
期間:2021年7月22日(木・祝)~8月1日(日)
会場:めぐろパーシモンホール 大ホール
主催:ホリプロ
特別協賛:青山メインランド
共催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
後援:目黒区/TOKYO FM
【神奈川公演】
期間:2021年8月7日(土)・8日(日)
会場:相模女子大学グリーンホール(相模原市文化会館)
主催:ホリプロ
特別協賛:青山メインランド
共催:公益財団法人相模原市民文化財団
後援:TOKYO FM
【仙台公演】
期間:2021年8月21日(土)・22日(日)
会場:仙台銀行ホール イズミティ21・ 大ホール
主催:仙台放送
共催:(公財)仙台市市民文化事業団
お問い合わせ:仙台放送 事業部 022-268-2174 (平日10:00~17:00)
https://www.ox-tv.jp/sys_event/p/
【名古屋公演】
期間:2021年8月28日(土)・29日(日)
会場:御園座
主催:御園座
特別協賛:メインランドジャパン
お問合せ:御園座 052-222-8222 (10:00-18:00)
https://www.misonoza.co.jp/lineup/
※その他、大阪公演あり
チケット販売情報
【東京・神奈川公演】
一般発売:4月28日(水)
チケット料金:
S席 おとな 9,000円/こども 5,500円
A席 おとな 5,000円/こども 3,000円
※全席指定・税込 ※こども3歳~12歳