竹中直人監督×山田孝之監督×齊藤工監督による映画『ゾッキ』で俳優に初挑戦しているコウテイ・九条ジョーの丸刈り映像とメイキング&場面写真が解禁された。
その独特な表現力が唯一無二の作家と称される天才漫画家・大橋裕之の幻の初期作集「ゾッキA」「ゾッキB」を原作に、日本を代表する俳優であり、クリエイターとしても異能示す竹中直人・山田孝之・齊藤工の3人が映画監督として共同制作をした奇跡の実写映画。『ゾッキ』が生まれた原点である、大橋氏の生まれ故郷・愛知県蒲郡市でロケを敢行し、吉岡里帆、鈴木福、満島真之介、柳ゆり菜、南沙良、安藤政信、ピエール瀧、森優作、九条ジョー、木竜麻生、倖田來未、竹原ピストル、潤浩、松井玲奈、渡辺佑太朗、石坂浩二、松田龍平、國村隼といった多彩なキャストが揃う。
原作「ゾッキA」の第一話で、プロデューサーでもある山田孝之監督が実写化にあたり「絶対に外せない作品」として挙げるなど、映画『ゾッキ』の中でも強烈なインパクトを残すエピソードとなっている「伴くん」。「君の姉ちゃん美人らしいな」。高二の終わり、ひょんな事から出会った牧田と伴は、他愛もない、しかし牧田にとっては衝撃的な伴の一言から、掛け替えのない友情と嘘を積み重ねていく。「死にたい」が口癖で変わり者の伴は、会ったこともない牧田の姉ちゃんへの恋心を募らせ、その行動はいつしか狂気を帯び、物語を予測不能な展開へと導いていく。
原作の中でも一際異彩を放つ“伴”。このキャラクターを、原作ファンが衝撃を受けるほど忠実に具現化したのは、本作で俳優デビューを飾ったのがお笑い芸人・コウテイの九条ジョーだ。
「コウテイ」は2013年に結成されたお笑いコンビ。昨年には第41回 ABCお笑いグランプリにて優勝を果たし、M-1グランプリ2020で準決勝に進出。ダウンタウンの松本人志やとろサーモン久保田らも一目をおくネクストブレイク必須の実力派となっている。九条は、今年の「オシャレ芸人ランキング」でも堂々の一位を獲得するなど、183㎝の長身と端正な顔立ちも相まって女性ファンからの声援も熱い。九条自身、本作のオファーを受けた時は「ドッキリだと思った」というほどの大抜擢だ。
そんな九条の俳優としての才能を見出し、怪演と呼ぶに相応しい演技を引き出したのは齊藤工監督。“伴”役のキャスティングが難航する中、バラエティ番組での共演をきっかけに九条と出会い、“この役は彼しかいない”と直感。次第にその思いは確信に変わっていったとか。齊藤は、伴の唯一の友達である牧田を演じた森優作とのペアリングも肝だと感じていた中で「たまたま出会って、ゾワっとするくらい「いた」という感覚があり…。この2人だ!という不思議な体験をしました」とその運命的な出会いについて明かしている。
現場では、ホアキン・フェニックス主演の映画『ジョーカー』のイメージと伴くんを重ね合わせて演出をつけていたそうで、演技未経験の九条に対し、何度も何度も、繰り返し予告映像をみてもらうことで伴くん像を作り上げた。
今回解禁された映像では、九条が“伴くん“の役作りとして、芸人にとってはトレードマークとも言えるヘアスタイルを大胆に坊主に刈り上げる衝撃の様子が収められている。齊藤自らハサミを手に行われた断髪式。いざ、というその瞬間に九条が恐れて「やっぱ映画やめます!」と口走る様子も。九条は切り取られた髪をみて「うわ!」と驚きつつも、覚悟を決める姿が切り取られている。齊藤は「いい感じです」とすでに伴くんの姿が見えているかのような自身をみせ、撮影前にも関わらず、2人の息のあったやりとりがうかがえる映像だ。
さらに今回、九条が演じる“伴くん”の新場面写真とメイキング写真も到着。齊藤自ら切り上げた坊主頭を撫でる和やかなメイキング風景や、2人で真剣にモニターを覗き込む様子、大きな笑顔を見せる2ショットなどが到着したほか、どしゃぶりの雨の中、傘もささずに1点を見つめる伴くんや、なぜか仏壇の前で大号泣する姿、下着を手に匂いを嗅ぐ強烈な姿を切り取った画像がお披露目となっている。
断髪式映像
映画『ゾッキ』は愛知県先行公開中、4月2日(金)より全国で公開!
監督:竹中直人、山田孝之、齊藤工
出演:吉岡里帆、鈴木福、満島真之介、柳ゆり菜、南沙良、安藤政信、ピエール瀧、森優作、九条ジョー(コウテイ)、木竜麻生、倖田來未、竹原ピストル、潤浩、松井玲奈、渡辺佑太朗、石坂浩二(特別出演)/松田龍平/國村隼
配給:イオンエンターテイメント
© 2020「ゾッキ」製作委員会