ミュージカル『モーツァルト!』の開幕前日囲み取材が4月7日(水)に東京・帝国劇場で行われ、山崎育三郎、古川雄大が参加した。
“音楽の天才”モーツァルトが駆け抜けた 歓喜と苦悩の35年の生涯を描く本作。ヴォルフガングと彼の中に宿る“才能の化身=アマデ”との葛藤や、 天才ゆえに周りから理解されない孤独が、より深みを増して描かれる。山崎育三郎と古川雄大がWキャストでヴォルフガング・モーツァルト役を演じる。
3年ぶりの『モーツァルト!』に臨む山崎だが「舞台上で初めてマスクを取って声を出したので鍛えられました。山でトレーニングをしているような、貧血になるくらいマスクをつけっぱなしでの稽古がしんどかった。逆に強くなった気もします」とコロナ禍での稽古の苦労を明かした。
そんな中でも、「11年この役をやってるんですけどずっと先輩のものを着ていた」という赤いコートが今年新調されたことについて「朝ドラに出た効果で」と、山崎、古川の2人が出演した『エール』について触れ、笑いを誘った。続く古川も「朝ドラのおかげで作っていただいて・・・」と乗っかり、再び笑いが起きた。
「再演ごとに自分の変化に気づかされる」という山崎は、古川についても「3年前とは見違えるほど進化している」と称賛し、また自身についても「自分の変化も楽しんでいます」と笑顔を見せた。そんな古川について山崎は「すごく先輩扱いしてくるんですけど、1歳しが変わらないんです。僕は長くやっているだけで、同世代ということで一緒に盛り上げていきたい」とコメントした。
前回公演から3年空いたことで「それまでに経験したことが活かされますし、朝ドラでも一緒だったので、2人で高め合ってきたものが今回発揮されるんじゃないかなという思いはあります」という山崎。
山崎は「こういう状況だからこそ届けられるものがあると思います。ヴォルフガングが自分の運命と戦っていく姿を見て元気づけられたら、エールを贈れたらという気持ちでがんばれたらと思います」、古川は「僕自身も作品としても進化していると思います。たくさんの方に見ていただけたら」と本作をアピールした。
【写真・文/編集部】
ミュージカル『モーツァルト!』は2021年4月8日(木)~5月6日(木)に東京・帝国劇場、5月14日(金)~17日(月)に北海道・札幌文化芸術劇場hitaru、5月25日(火)~6月7日(月)に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演!