オール韓国ロケで挑んだ石井裕也監督最新作『アジアの天使』の場面写真が解禁された。
数々の名作を発表し続けている石井裕也監督が、オール韓国ロケで挑んだ、優しさと力強さが調和した人間ドラマであり、誰も見たことのない“アジアの家族映画”。主人公のシングルファーザー・青木剛を池松壮亮、剛が身を寄せる韓国在住の兄をオダギリジョー、元アイドルで売れない歌手のチェ・ソルをチェ・ヒソが繊細に演じる。
居場所を求めて韓国にたどり着いた兄弟とその息子…韓国の3兄妹と出会い交流を深めていく場面写真が解禁された。心に大きな喪失感を抱える池松演じる青木剛は息子・学を連れて兄のいる韓国へ渡り、心機一転人生をやり直そうとする。ソウルの繁華街で足早に通り過ぎていく群集の中で、ひとり歌を唄う売れない歌手のソルもまた、若くして亡くなった父母の代わりに、末端労働者の兄・ジョンウ(キム・ミンジェ)と喘息持ちの妹・ポム(キム・イェウン)を養うため、ままならない現実との狭間でもがきながらも懸命に生きようとしていた。そんなソルを偶然見かける剛は、一瞬の出会いだったが、ソルのどこか憂げな佇まいに不思議な魅力を感じる。
剛、学、剛の兄がソウルから江原道へ走る列車で剛とソルは再会する。ソルの兄、妹とともに日本人3人、韓国人3人の旅が始まる・・・言葉が通じない中で最初はぎこちないながらも、次第に交流を深めていく2つの家族。食卓を囲みながら韓国料理に舌鼓をうち、ビールを飲みながら互いを理解し合っていく。また、江原道での美しい朝焼けの海辺で語らい合う剛と学。本格的な父親役は本作が初となる池松の父と子のやりとりにも注目だ。それぞれが心に傷を持つ不器用な2つの家族がソウルで出会い、言葉や国籍を超えて”新しい家族”の形を築いていく…あてもないロードムービーがもたらす思いがけない奇跡とは―。
映画『アジアの天使』は2021年7月2日(金)よりテアトル新宿ほか全国で公開!
脚本・監督:石井裕也
出演:池松壮亮、チェ・ヒソ、オダギリジョー、キム・ミンジェ、キム・イェウン、佐藤凌
配給:クロックワークス