萩原みのり主演の“極限の人間ドラマ”―映画『成れの果て』の製作が決定し、併せて特報映像と撮り下ろしスチールが解禁、さらにクラウドファンディングが開始された。
8年前のある事件によって心に傷を負い、上京した小夜。その事件に関わった男性が⾃分の姉と婚約したことを知り、居ても立ってもいられず帰郷。彼女の過激な行動と言動は、周囲の人々をも巻き込み、それぞれの隠された人間性を抉り出していく―。
原作は、劇作家・映像作家のマキタカズオミ主宰の劇団・elePHANTMoonが2009年に上演した同名戯曲。主演は、『37セカンズ』『転がるビー玉』『ステップ』『僕の好きな女の子』『13月の女の子』『アンダードッグ前編・後編』『佐々木、イン、マイマイン』『花束みたいな恋をした』『街の上で』と、作品ごとに多彩な表情で魅了する若手実力派・萩原みのり。
脇を支えるキャストには、『千と千尋の神隠し』の千尋役をはじめ、数々の映画や舞台で活躍する柊瑠美、『あの頃。』『とんかつDJアゲ太郎』などの木口健太、『カメラを止めるな!』のヒロイン役で話題となった秋山ゆずき、「全裸監督」「来世ではちゃんとします」の後藤剛範など、確かな実力を持った面々が集結。監督は、映画『gift』『恐怖人形』ほか、テレビドラマでは「ひぐらしのなく頃に」「噂の女」等の演出も手がける注目の若手・宮岡太郎。
また、『成れの果て』の完成および2021年後半の劇場公開を目標にしたクラウドファンディングの実施が決定。クラウドファンディングプラットフォーム「Motion Gallery」にて、4月29日(木・祝)正午より開始された。萩原をはじめとする俳優陣のスペシャルインタビュー動画、エンドロールへのクレジット掲載、メイキング動画、完成披露試写会への招待、舞台版の台本PDFなど、様々なリターン(特典)が用意されている。クラウドファンディングページは こちら。
萩原みのり(小夜役)コメント
このお話を最初にいただいた時、正直お受けする方がいいのかとても悩みました。わたしは最後に小夜がとる選択が理解できず、小夜の苦しさをきちんと共に感じることができる⾃信がありませんでした。
ですが、とにかく小夜を守りたくて、小夜を守らなきゃいけない気がして、挑戦させていただくことにしました。
想像したよりも遥かに苦しく、本当にこれが正しかったのか、今のわたしにもまだ分からないけど、わたしなりに必死に彼女を守り抜いたつもりです。ぜひ劇場で観ていただけると嬉しいです。
柊瑠美(あすみ役)コメント
最初にこの役のお話をいただいた時、とんでもない役だなあと思いました。
でも、恐る恐る台本を読み進めていくと、そこにいたあすみという役は、孤独で、幸せになりたくて、ただただ生きていく為に必死にもがいている女性でした。
この物語に出てくる登場人物たちは皆醜い姿を⾒せながらも必死に生きています。
その生きようとするパワーを観て、感じていただけたら嬉しいです。
木口健太(布施野役)コメント
僕自身に出来る今のすべてを注ぎ込みました。
僕に出来ることは役を裁くことではありません。
役を演じること、そして、この物語を1人でも多くの方に届けることです。
監督のこの作品に対する想い。原作のマキタさんのこの作品に対する想い。
すべてを背負って駆け抜けた日々でした。
善悪の判断はこの物語をご覧頂く方々、1人1人の心の中にのみ存在していると思います。どうか1人でも多くの方に、この作品がこの世に生まれてよかったと思ってもらえるような、そんな作品になることを願っております。
秋山ゆずき(絵里役)コメント
宮岡監督からお話を頂いた時、
「秋山さんの声で、いっぱいしゃべり続けてもうやめて!って思うようなシーンにしたい」と言って頂いたので、そこを存分に愉しみながら臨ませて頂きました。
⼤福娘のこし餡担当という私自身初めての役柄で宮岡組初参加作品、どうか一人でも多くの方に見て頂けますように。
後藤剛範(エイゴ役)コメント
作家はエレファントムーンのマキタさん。監督は宮岡さん。
この二人の世界観は皆さんの想像より奇妙で人間っぽいものになってるんじゃないでしょうか。
宮岡太郎(監督)コメント
かつて本作を舞台で観劇したその瞬間から、登場人物たちが抱えたコンプレックスがぶつかり合う熱量に心震わされ、いつか映画にしてみたいと考えてきました。今回、これ以上無い最⾼のキャスト・スタッフに囲まれてクランクインすることができ、その芝居のエネルギーは⾃分の想像をも遥かに超えたものになりました。そこには、苦しみながらも必死に生きてゆこうとする生々しい人間たちがいました。
この壮絶で愛おしいヒューマンドラマを、一人でも多くの観客の方にお届けしたいです。