映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』の原作者・五十嵐貴久から、リカの誕生秘話から愛される理由までを語ったコメントが到着した。
原作は第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、累計65万部を突破した五十嵐貴久の超人気サイコスリラー小説「リカ」シリーズの「リターン」。主演は、ドラマに続き“美しき魔性”高岡早紀。衝撃的なセリフ、誰もが目を奪われてしまう振り切った演技で、「リカ」ワールドへ引き込んでいきます。幼い頃から愛に恵まれなかったリカは、夫像、結婚像、家庭像に少女のような憧れと純粋さを持つ、自称28歳の女性。運命の男性に出逢った時、彼女のピュアな愛情は炸裂し、愛する人を手に入れるためなら手段を選ばない最恐の“純愛モンスター”と化していく。その狂気の愛のたどり着く先はー。
五十嵐は執筆のきっかけを「インターネットが普及し始めた2000年頃に、“出会い系サイト”を通じて人と会うことが現実に起きているという体験談を教えてくれた方がいて、『それって、怖くないですか?』というのが、頭の中にありました。もし、相手が少しおかしい人ならどうなるのだろう?少しがかなりなら?かなりが極限ならどうなるのか……?」と考えていったことだと明かす。
続けて、「よく分からない人と連絡を取り、会うという状況を想像しているうちに、その人がだんだん距離の取り方が変で、連絡の仕方がおかしい、いつ寝ているのかよく分からないなど、要素をだんだん付け加えていくうちに、あのようなキャラクターになりました」と人物設定の裏側を語る。
愛を一途に求める姿に、思わず共感する人も多い純愛モンスター・リカの性格については「“究極のピュア”な人。リカは24時間ずっと好きな相手と話して、触れ合っていたいと思う人。身の回りの世話も全部私がするから、あなたはそこにいてくれればいいと言うのが愛情だとすれば、それはもう、ピュアな愛情と言えなくもないかもしれないです」と語る。
さらに「僕はリカをゴジラのような怪物的存在と思って書いていますが、どんなに心が清らかな人でも、どこかに“独占欲”のようなものがあるのではないか?その独占欲を肥大化したのがリカという人ですし、その部分は性別関係なく、共通する人間の心理だとも思います。結果、人によって捉え方が違うのが、リカの最大の魅力かもしれません」と原作者の予想に反して、リカが受け入れられている現状について分析をしている。
映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』は2021年6月18日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:松木創
出演:高岡早紀/市原隼人、内田理央、尾美としのり、マギー、佐々木希
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2021映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』製作委員会