熱海五郎一座 『Jazzy(じゃじぃ)なさくらは裏切りのハーモニー~日米爆笑保障条約~』の取材会が5月29日(土)に新橋演舞場で行われた。
新橋演舞場5-6月公演として三宅裕司を座長に上演される「熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第7弾 東京喜劇『Jazzy(じゃじぃ)なさくらは裏切りのハーモニー ~日米爆笑保障条約~』」。新型コロナウイルスの影響で昨年は全公演が中止となり、同じメンバーで上演が決定。出演者は座長の三宅裕司をはじめ、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之というお馴染みのメンバーに加え、ゲストとしては、元宝塚歌劇団星組トップスターの紅ゆずるとAKB48二代目総監督の横山由依が出演。
太平洋戦争も終盤のサンフランシスコ。魅惑の女性DJ“ニューヨークの桜”と共に対日謀略放送に加担している、日系アメリカ人ジャズバンド「ツインズ」のメンバーは、アメリカ敗戦(!?)の大統領声明を聞く。同じ頃、空港に降り立った日独同盟軍西米国支部作戦本部長である女性海軍中佐は、アメリカ日本化計画を発令する。その結果、バンドは、嫌いな演歌や歌謡曲を演奏しなければならなくなる。強面な割には、キュートさも垣間見られる海軍中佐には、さらに別の顔もあったー。連合国と日独の戦いに翻弄される日系ミュージシャンの悲劇という名の東京喜劇。笑いと音楽と感動のストーリーがあなたの脳を揺さぶる一大エンターテインメント。
一年越しでの上演となった本作に「みなさんのストレスが溜まっていると思うので、ストレスを発散していただきたいという思いがさらに強くなった」という三宅は「一年の間にギャグがたくさん増えまして、爆笑の連続を狙っている一座なので、大笑いしてすっきりして帰っていただきたい」と仕上がりに自信を見せた。
生バンドの演奏も披露する本作だが、そのことについて聞かれた三宅は「そんなこと言ってました?」と冗談で返し、さらに「本当は5か月くらいの稽古で本番を迎える予定だったのが、延期されたので1年5か月の稽古ということで言い訳は一切できなくなりました」と笑いを誘った。
そのバンドではドラムを担当する横山は「ドキドキしますけど、毎公演違う緊張感がある」とコメントしたものの、三宅は「ドラムを聞きながらリズムを合わせるので要です」と加え、「ああ、プレッシャー…」と笑いつつも「がんばりたいと思います」と意気込みを語った。
また、宝塚歌劇団退団後の初舞台となる紅は「どんな女性を演じようかと思っていたんですけど見ての通り軍服で」と笑いを誘いつつ「今回はAライン(の軍服)で、ここで女性を出したいなと思っています」とコメント。本公演への出演について「初舞台が『熱海五郎一座』さんで、こんなに光栄なことはないと思って、毎公演噛みしめながら思いっきりギャグを飛ばしていきたいと思っています」と語った。
本公演は一年の延期を経て、再び同じキャストが集結して上演されるが、このことについて「あてがきですからほかのメンバーでやるつもりは全くなかった。いつかまた同じメンバーで」と振り返り、早くも再集結し、上演されることに「とにかくたくさんのお客様に見てもらいたいです」と意気込みを語った。
熱海五郎一座『東京喜劇 Jazzy(じゃじぃ)なさくらは裏切りのハーモニー ~日米爆笑保障条約~』は明日5月30日(日)より新橋演舞場にて上演。
【写真・文/編集部】
熱海五郎一座『東京喜劇 Jazzy(じゃじぃ)なさくらは裏切りのハーモニー ~日米爆笑保障条約~』
作:吉高寿男
出演・構成・演出:三宅裕司
出演:渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博(交互出演)、深沢邦之(交互出演)、劇団スーパー・エキセントリック・シアター
ゲスト:紅ゆずる、横山由依(AKB48)
会場:新橋演舞場
日程:2021年5月30日(日)~6月27日(日)<全37公演>
チケット:発売中
チケット料金:【一等席】11,500円、【二等席】9,000円、【三階A席】6,000円、【三階B席】2,800円、【桟敷席】12,500円(税込)