『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の初日舞台挨拶が6月4日(金)に丸の内ピカデリーで行われ、佐藤健、有村架純、村上虹郎、北村一輝、江口洋介、大友啓史監督が登壇した。

シリーズ3作品の累計の興行収入が125億円以上、観客動員数は980万人を突破し、世界100か国以上で配給されている『るろうに剣心』。5年の時を経た今年、最終章が2作連続で公開される。動乱の幕末期と明治維新後の新時代の2つの時代を通して描く「るろうに剣心」史上最高のクライマックス。史に幕を閉じる。4月23日(金)より公開された映画『るろうに剣心 最終章 The Final』は、本年度実写映画No.1のオープニング興収の大ヒットを記録し、『るろうに剣心 最終章 The Beginning 』が6月4日(金)より公開される。

10年にわたるシリーズの最後の作品となる「The Beginning」だが、公開初日を迎えた主演の佐藤は「“完結”という言い方よりも、“完成”という言い方が正しんじゃないかと思う、剣心の過去のエピソードを知ってもらって、はじめてすべてのシリーズが完成すると思っています」と挨拶した。直前に行われた「The Final」の舞台挨拶とはセットも衣装も変えて登壇した佐藤だが、並んだ有村の着物姿に「似合いますね」とコメントし、さらに「歩き方がマスコットみたいでかわいかった」と笑顔を見せた。

本作で佐藤は「人を斬ることで目標に突き進むことしか知らなかった剣心が(有村演じる)巴と出会って幸せを知る。そこで初めて人間になっていく過程が悲しく、美しく映れば」と振り返ったが、その巴を演じた有村は「現場に入ってから一つ一つのシーンを監督と確認しあいながら感情を紡いでいきました。一番大きかったのは健さん演じる剣心がそばにいたこと」と佐藤の現場での佇まいが影響を与えたことを明かした。そんな有村とも撮影の日々について佐藤は「儚くもあたたかい日々でした」と振り返った。

また、本作の舞台挨拶の前に行われた、「The Final」大ヒット舞台挨拶で、武井咲が演じる薫の髪形を本作の巴の髪形に似せていたことについてどうでしたか?という質問が寄せられており、これについて有村は「とても美しかったです。巴から見た薫さんは、すごく無邪気だったり、素直だったり、巴にないものをたくさんもっていらっしゃるので、とてもまぶしい人なのではないかと思いました」と印象を語った。

同じく「The Final」の舞台挨拶で、二部作を連続して撮影することに「どれだけ体力があるんですか?」という質問を寄せた青木崇高に対して、「気合いです。違った作品すぎた」と答えた佐藤は「『The Final』だけやってるのはきつかったかもしれない。『The Beginning』は新鮮な気持ちになるので現場の空気が全然違うんです」と明かした。また江口も「現場に行ってしまえばセットからなにから状況が違う。着物を着てるから容姿が変わるので」と新鮮な気持ちで臨めたことを明かした。

最後に「みなさまの支えがあったから10年間、ここまでたどり着くことができました。公開をもっていよいよ終わってしまうんだと寂しい気持ちを抱えていたんですけど、公開が迫ってきてちょっと気持ちが変わって。作品を届けて終わっちゃうんだなと感じていたんですけど、違うなと。『The Beginning』をみなさんに見てもらって、『るろうに剣心』というシリーズはやっと始まるんだなと今では思っています。完成した『るろうに剣心』シリーズを末永く愛していただきたいと思います」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

映画『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は公開中!
監督:大友啓史
出演:佐藤健、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、蒼井優、伊勢谷友介、土屋太鳳/三浦涼介、音尾琢真、鶴見辰吾、中原丈雄/北村一輝、有村架純、江口洋介
配給:ワーナー・ブラザース映画
©和月伸宏/集英社 ©2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会