台湾の大ヒットホラー・ゲームを映画化した衝撃のダーク・ミステリー『返校 言葉が消えた日』の本編映像が解禁され、併せて花江夏樹と小野賢章から応援コメントが寄せられた。

台湾人が忘れてはならない負の歴史をストーリーに取り入れるという大胆な発想で大ヒットとなったホラー・ゲームを元に、迫害事件の謎解きと、青春を奪われた若者たちの切ないドラマが交錯する本作。放課後の教室で、眠り込んでいたファン・レイシン(ワン・ジン)が目を覚ますと、人の姿が消えて学校はまるで別世界のような奇妙な空気に満ちていた。校内を一人さ迷うファンは、秘密の読書会のメンバーで彼女に想いを寄せるウェイ・ジョンティン(ツォン・ジンファ)と出会い、力を合わせて学校から脱出しようとするが外へ出ることができない。廊下の先に、扉の向こうに悪夢のような光景が次々と待ち受けるなか、消えた同級生と先生を探す2人は、政府による暴力的な迫害事件と、その原因を作った密告者の哀しくも恐ろしい真相に近づいていく──。

今回解禁された本編映像は、「人間は生まれつき自由であるべきだ」と信じる男子学生のウェイ・ジョンティン(ツォン・ジンファ)やその仲間の生徒たちが、暖かな日差しの差し込む学校の備品室に集まり、密かに発禁本を読む読書会を開いているシーン。歴史教師で3年愛組の担任のイン先生は「タゴールはインドの偉大な詩人ではあるけど、植民地主義を批判した思想家よ。」と、ノーベル文学賞にも輝いたラビンドラナート・タゴールの「迷い鳥たち」の朗読を始める。“この葉は愛を知ると…”。

ジョン・スー監督は「ゲームでの中では全く同じ詩が、プレーヤーが見つけるぼやけたチャン先生の写真の上に書かれていました。これによって私はゲーム開発者がなぜこの詩を引用したのかを考えるアイデアが得られました。」と明かし、本作の中でも「迷い鳥たち」が重要な意味を持つ書籍だということが分かる。

そして、この平穏な時間は、ウェイ・ジョンティンの回想シーンだったことが示唆され、「人間は生まれつき自由であるべきだ。それを信じる僕たちは、学校の備品室に集まって、発禁本から一語一句を書き写した。そう、皮肉なことに自由が罪になる世界で僕たちは生きていた。発禁本を読むと、命を落とす時代だ」と語る。危険だということを知りつつも、抑圧された世界で自由を信じ、発禁本を読むウェイ・ジョンティンたち。そしてシーンは一転、光を失う―。

本編映像

また、YouTubeで199万人の登録者数を誇るアカウントを運営し、「返校 Detention」のゲーム実況では、第1回の配信で172万回もの視聴された声優であり俳優の花江夏樹と、ゲストにも登場した小野賢章から本作への応援コメントが寄せられた。

花江夏樹 コメント

息を飲む展開と映像美
「ホラー」という一言では表せない濃密なストーリー
原作をプレイしていると「おっ!」となる、忠実に再現されたシーンやアングル
そして映画ならではの演出に終始引き込まれました
観た後にもう一度ゲームをプレイしたくなる映画でした!

小野賢章 コメント

ゲームをプレイした時に感じた、背筋が凍る感覚、そのままでした。
そしてやっぱり面白い!それぞれの人物の想いや時代背景が複雑に
絡みあった映画です。
これを観た後、あなたは誰かにこの映画を勧めたくなるでしょう。
そして、原作のゲームもプレイしたくなるでしょう…。

映画『返校 言葉が消えた日』は2021年7月30日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開!
監督:ジョン・スー
出演:ワン・ジン、ツォン・ジンファ、フー・モンボー、チョイ・シーワン、チュウ・ホンジャン
R-15+
配給:ツイン
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