いまを生きる若者たちの新時代青春映画『ぬけろ、メビウス!!』が2022年公開に向けて制作されることが決定した。
映画『ぬけろ、メビウス!!』で主演を務める坂ノ上茜は、LINEドラマ「昔、好きだった人からLINEが届いた。」、月9ドラマ「監察医 朝顔」に出演し、今年2月には自身初の写真集『あかねいろ』も刊行。今年3月までTBS「王様のブランチ」レポーターを担当しており、現在BS-TBS「町中華で飲ろうぜ」にレギュラー出演しているなど、幅広く活躍の場を拡げている俳優。本作『ぬけろ、メビウス!!』は、坂ノ上茜をはじめとする新進気鋭のキャストと製作陣で、苦境の中に押し込められている若者を勇気づけ、世の中を変える力を持つ新しい青春エンターテインメントに挑戦する。
昨夏に企画がスタートした本作は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、人々の生活に暗い影を落とし、不本意に不安定な立場に追いやられていく現実に直面している状況を前にエンターテインメントを作る意義は、「世の中のあり方を問いかける作品を作り、届けること」だと考え、制作されることとなった。
主演は、フジテレビ系ドラマ『監察医 朝顔』やLINEドラマ 『昔、好きだった人から LINEが届いた』等に出演し、今年2月には自身初の写真集『あかねいろ』も刊行した坂ノ上茜。共演には大林宣彦監督の『海辺の映画館~キネマの玉手箱』で主演の一人を務め、現在大河ドラマ『青天を衝け』が放映中の細田善彦。連続テレビ小説『エール』や『イチケイのカラス』(フジテレビ)、『朝が来る』等、数多くのドラマ・映画に出演し話題の田中偉登。『湯を沸かすほどの熱い愛』等の作品に出演し、CMやWebドラマでも活躍中の松原菜野花。
監督は、SKIP国際Dシネマ映画祭で観客投票第1位を獲得し、高杉真宙主演の映画『想影』(2017)や、今泉佑唯をはじめ、醍醐虎汰朗や蒔田彩珠、鈴鹿央士、伊原六花ら業界注目の俳優陣が出演したことでも話題となったサウンドシネマ『深海くんと月影ちゃん』(2020)の加藤慶吾。脚本は、『カメラを止めるな!』を生んだENBUゼミナールのシネマプロジェクト『あいが、そいで、こい』の村上かのん。モスクワ国際映画祭に正式出品された日露合作作品『ハチとパルマの物語』でも脚本を担当している。さらに2016年カンヌライオンズ ヤングfilm部門でBRONZE受賞している真鍋光輔もクリエイティブディレクターとして参加。
本作の描くテーマは「敷かれたレールを歩いている途中で、そこから降りることの難しさ」。契約社員として働き、結婚相手になりそうな相手もいる24歳の主人公が、衝動的に大学に行きたいと思い立ち、周囲の反対をよそに、受験に向けて突っ走り始めるストーリー。今秋にクランクインし、完成後は国内外の映画祭への出品をはじめ、全国の劇場での順次公開を目指す。また、本日から モーションギャラリーにてクラウドファンディングが開始された。
坂ノ上茜 コメント
脚本を読ませていただいた時に「この役やりたいな。」と素直に思いました。その想いが叶って嬉しい気持ちでいっぱいです。
主人公に対して共感する部分があったり、昔友人から相談を受けた時のことを思い出したりするほど身近な存在に感じられ、その等身大の姿と向き合って一生懸命演じられたらと思います。
今は撮影に向けて準備している最中ですが、この作品とともに私自身もひとつ殻を破る気持ちで臨んでいきます。
加藤監督をはじめ、素敵な共演者の方々とご一緒できるのが楽しみで仕方がありません。
細田善彦 コメント
監督を務める加藤さん、脚本を務める村上さんとは「いつか長編映画を!」と話していた仲間で、その時が遂に来たことをとても嬉しく思っています。
物語の中で新しいことを始めようとしてる主人公に同僚が「ワクワクしてるってことは、もう新しい世界に行っちゃってるよ、半分!」と言うセリフがあります。
監督達と語っていた時がまさにこの瞬間だったのかなと、ふと思い出しながら、観てくださった方も思わず何かを始めたくなる、そんな背中をそっと押すようなワクワクする映画になればと思っています。是非、応援よろしくお願い致します!
田中偉登 コメント
青山瑛斗役を演じさせて頂きます田中偉登です。
脚本を読み終えた時、自分に素直に、今、自分のそばに居てくれる人にもう一度向き合い、大切にしようという気持ちになりました。
自分を偽る中途半端な気持ちは巡り巡って人を孤独にさせる、そんな事を教えてもらえた気がします。
そして、今回演じる瑛斗は今まで自分が演じることがなかったジャンルの役柄なので、また新たな挑戦で楽しみです。
松原菜野花 コメント
自分と似た部分が沢山あるこの役を、既に愛おしく、そして運命を感じています。
監督をはじめスタッフ、キャストの皆様と、不器用ながらも愛情深く、愛らしい女の子を作り上げていきたいと思っています。悩みだったり、どうしようもない不安だったり、同年代だからこそ刺さる言葉も多く、皆様にとってもなにか踏み出すきっかけになるような作品にしたいと思います。
このような状況下ですが、必ず皆様の元に届けます。楽しみにしていてください!
加藤慶吾(監督)コメント
2020年夏に、チームメンバーとオンライン上で会話を重ねながら、今作の骨組みを作り上げました。ここ数年、自分たちが次に作りたい作品のテーマとはなんだろうかということを常に考え続けていたのですが、ある時スッと、今回の主人公像が頭の中に浮かんでからは、物語の流れも、テーマも、今までずっと悩んでいたのはなんだったのだろうと思うくらいに、あれよあれよと言う間に出来上がっていきました。
そうして出来上がった作品の設計図を、脚本家である村上かのんさんにお渡しし、いま、目の前に、自分たちの想像を遥かに超えた、撮ることがとても楽しみな脚本が存在しています。
この秋から、撮影を開始いたします。まずは無事に撮影を終えられることを願って、動き出したいと思います。続報を楽しみにしていてください。