『犬部!』の初日舞台挨拶が7月22日(木・祝)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、林遣都、中川大志、大原櫻子、浅香航大、篠原哲雄監督、竹中雄大(Novelbright) が登壇した。
北里大学(十和田キャンパス)に実在した動物保護サークル「犬部」。設立した学生をモデルにした主人公たちの動物を守ろうと奮闘した過去と、獣医師となって新たな問題に立ち向かう現代という2つの時代構成で、かつての「犬部」の仲間たちを再び巻き込み突き進む奮闘を描く。一匹でも多くの命を救うため、どんな状況でも諦めずに奮闘する熱血主人公・花井颯太を林遣都。その相棒で心優しい同級生・柴崎涼介を中川大志が演じる。メガホンをとるのは人の心の機微を繊細かつ堅実に描いてきた実力派監督・篠原哲雄。
暑い夏の撮影に苦労はなかったかと聞かれ、「毎日楽しかったです。久々に青春を味わせていただいたような思い出ばかりで、みんなのことも大好きですし、わんちゃんたちに囲まれながら、もう一回やりたいくらいです、あの日々を」と笑顔で返した林は「わんちゃんたちの負担もあったと思う。なるべくケアして応えてくれた」と撮影を共にした動物たちへの感謝の気持ちも口にした。
そんな林と犬との距離感について大原は「遣都さんが一緒にお散歩をされていたり、本当にわんちゃんが遣都さんに心を許していたので、犬との距離の詰め方がすごいなと感動しました。役者さんとわんちゃんの結束力もすごかったです」と驚きとともに撮影現場を振り返った。距離感については、動物たちのトレーナーから“とにかく会話をしてあげて”とアドバイスをもらったという林は「ずっと二人っきりでしゃべってました」と明かし、その距離の縮まっていく様子を思い返し「思い出すだけでウルっときますね」と感慨深げな様子だった。
そのちえの演技について「衝撃だった」という中川は「ここで止まって、泣いて、戻ってきて」と決められたルートを通り、戻ってくるという演技に「僕でもできないなという感じでした。難しいですよね」と驚いている様子で、林も「すごかった」と笑顔を見せた。
また、撮影を共にした中川とは「ずっと作品と役の関係性のことを話していた」という林。さらに「年齢は下なんですけど、すごく頼もしくて、男らしくて、責任感も強くて。自分しっかりしなきゃなと思わせるくらい頼もしい。動物に対しての想いも誰よりも強くて、大志くんと(犬の)きぃくんがいい動きや表情を見せてくれたりすると、僕も(犬の)ちえとがんばらないとなと」と称賛するとともに、チームワークの良さをうかがわせた。
イベントには主題歌を担当したNovelbrightのボーカル・竹中雄大が登壇し、主題歌「ライフスコール」のワンフレーズをアカペラで披露した。最後に林は「たくさんの動物たちが特殊な環境で、心の負担だったり、身体の負担がある中で全部に応えてくれて、(スタッフや関係者などの)みなさんの想いをスクリーンの中で体現してくれたと思っています。その想いが一人でも多くの人に届いて、動物の世界が少しでも未来が明るくなっていくことを心から願っています」とメッセージを送った。
【写真・文/編集部】
映画『犬部!』は全国で公開中!
監督:篠原哲雄
出演:林遣都、中川大志、大原櫻子、浅香航大/田辺桃子、安藤玉恵、しゅはまはるみ、坂東龍汰、田中麗奈/酒向芳、螢雪次朗、岩松了
配給:KADOKAWA
©2021「犬部!」製作委員会