台湾の大ヒットホラー・ゲームを映画化した衝撃のダーク・ミステリー『返校 言葉が消えた日』のゲームの世界に入り込む錯覚が起きるコラボ映像が解禁された。

台湾人が忘れてはならない負の歴史をストーリーに取り入れるという大胆な発想で大ヒットとなったホラー・ゲームを元に、迫害事件の謎解きと、青春を奪われた若者たちの切ないドラマが交錯する本作。放課後の教室で、眠り込んでいたファン・レイシン(ワン・ジン)が目を覚ますと、人の姿が消えて学校はまるで別世界のような奇妙な空気に満ちていた。校内を一人さ迷うファンは、秘密の読書会のメンバーで彼女に想いを寄せるウェイ・ジョンティン(ツォン・ジンファ)と出会い、力を合わせて学校から脱出しようとするが外へ出ることができない。廊下の先に、扉の向こうに悪夢のような光景が次々と待ち受けるなか、消えた同級生と先生を探す2人は、政府による暴力的な迫害事件と、その原因を作った密告者の哀しくも恐ろしい真相に近づいていく──。

今回、ゲーム『返校 -Detention-』の世界に、映画『返校 言葉が消えた日』の映像が溶け合い、ゲームの世界に入り込んだかのような錯覚を覚えるコラボ映像が解禁された。ジョン・スー監督が「メランコリックで美しいストーリーに強く心を動かされた」という世界で大ヒットしたゲームの印象的なシーンの合間に、ワン・ジンが演じたファン・レイシンが放課後の教室で目を覚ますシーン、そして、学校から外に出ようとしたファンと男子学生のウェイが目にした学校と外界を遮断する想像を絶する濁流の映像が初解禁で差し込まれている。

映画の製作過程では「製作チームのほぼ全員が原作ゲームに情熱を注いでおり、ゲームをプレイした後に感じた感情を再現するため懸命に取り組みました」と明かした監督。ゲームと映画が何故ヒットしたのか、について「いずれも台湾人に真っ正直に語りかけてきたからであり、台湾人が経験したあの衝撃的な時代について直接語ってくれる映画を、実は私たちはずっと待っていたからではないか、と感じています」と「歴史の教科書に短い文章が載っていただけ」という白色テロについて語った。

「私たちがいま手にしている自由は、自然にもたらされたものではないということです。それは、より良い未来と引き換えに自分自身を犠牲にした多くの夢想家たちの苦難の上で得られたものなのです。私の役割は、原作のゲームをより広い観客へ伝えるための通訳のようなものであり、また願わくば、現在私たちが当たり前のように思っている自由を大切にしなければならない、ということを人々に想起させられるものであれば、と思っています」と公開に向けての思いを明かした。

ゲームコラボ映像

映画『返校 言葉が消えた日』は2021年7月30日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開!
監督:ジョン・スー
出演:ワン・ジン、ツォン・ジンファ、フー・モンボー、チョイ・シーワン、チュウ・ホンジャン
R-15+
配給:ツイン
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