世界中の映画祭で話題沸騰となった青春ゾンビミュージカル『アナと世界の終わり』がdTVで配信開始された。

本格ホラーを珠玉のポップスで彩るという斬新なアイデアで、世界各地のファンタスティック映画祭で話題を呼んだ本作。舞台は、イギリスの田舎町リトル・ヘブン。主人公のアナは、幼い頃に母を亡くし、現在は父親のトニーと二人暮らし。刺激のない田舎町の生活に嫌気が差して、卒業後はオーストラリア旅行を夢見ている普通の女子高生。そんな何の変哲もない日常の中に、突然謎のウイルスが蔓延する…。ゾンビだらけになってしまった街で、アナはクラスメイトのジョンたちとともに、生き残りを懸けた戦いに挑むことになる。

PG12に指定されている本作では、しっかりゾンビアクション&ホラー描写も楽しめる。しかし、見どころはなんと言ってもアナたちが熱演するミュージカルシーン。学校で、街中で、時にはゾンビとの戦いの最中にも、思わず口ずさみたくなるキャッチーなメロディと歌詞、華やかなダンスシーンが目白押し。

「この狭い街から逃げたい」と願う青春ソング「Break Away」や、大勢の生徒によるダンスが楽しめる「Hollywood Ending」、プレイボーイのニックが勇ましくゾンビを退治するロックナンバー「Soldier At War」などなど。命がけの状況とポップさのバランスが見事なシーンとなっている。

ゾンビというファンタジーを描きながらも、その軸にあるのは父親との確執や将来への不安、片思いにジェンダー問題といった、青春にはつきものの悩み。アナと仲間たちがどのように壁を乗り越え、成長を遂げていくのか。

ストーリー

イギリスの田舎町リトル・ヘブン。 高校生のアナ(サラ・スワイヤー)は、父トニー(ベン・ウィギンス)と二人暮らし。 学校生活はくだらない連中に囲まれ、パッとしない毎日を送っていた。 こんな生活から抜け出したいアナは、父に黙って大学に進学せず世界を旅することを計画していたが、あるクリスマスの日この計画がバレてしまう。 トニーと大ゲンカしたアナは夢も希望もないこの町にウンザリしていたが、バイトの帰り道に幼馴染のジョン(マルコム・カミングス)に励まされ、少しだけ元気を取り戻すのだった。 翌朝、気持ちを切り替えたアナはジョンと一緒にいつも通り学校へ向かう。 その途中、スノーマンの着ぐるみを着た血だらけの男が突如現れ、アナは公園にあったシーソーを使って男の頭を吹き飛ばす! なんと、男の正体はゾンビだったのだ…。果たして、アナはこの町を脱出することはできるのか!?そして、腐ったように生きてきたこの人生にケリをつけることができるのか―。

 dTV『アナと世界の終わり』作品ページ
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