『子供はわかってあげない』の完成披露上映会が7月28日(火)に都内で行われ、上白石萌歌、細田佳央太、千葉雄大、豊川悦司、沖田修一監督が登壇した。

本作で描かれるのは、主人公・美波とシャイで素朴な青年・もじくんとの甘酸っぱすぎる初恋や、ジェンダーレスな雰囲気を漂わせるもじくんの兄で迷(!?)探偵・明大との本当の父探しや、元教祖の実父・友充との再会といった、ちょっぴり“ワケあり”だけれど、ステキな人々とのクセになる、まさかの超“青春映画”。主人公・美波役を上白石萌歌、もじくん役を細田佳央太が務め、また彼女たちを取り巻く個性的な大人たちに豊川悦司、千葉雄大、斉藤由貴、古舘寛治ほか実力派の名優陣が揃い、物語をカラフルに広げる。

上白石にとって10代最後の夏に挑んだのは“3作品連続”での水泳選手の役ということで、さらにその種目もすべて異なることから「水泳の個人メドレーのよう」とコメントし、「宝物のような時間を過ごさせてもらえた」と振り返った。

その上白石とは劇中で一緒に泳ぐシーンもあるという豊川は「恥ずかしかったですけど(笑)」と照れ笑いを浮かべつつ、「萌歌ちゃんくらいの娘がいるので、“これ理想だよね、父親にとっては”みたいなシーンだった。お父さんはそんなことしてもらえませんからね。まるで夢のような時間でした」と振り返った。

この日は登壇直前まで緊張していたという細田だが「最初に緊張してきたと伝えたのが千葉さん」というほど千葉に信頼を寄せている様子。その細田と千葉は、本作の後に撮影していたドラマでも兄弟役を演じており、「2019年の僕の夏は佳央太くんとともにあった。他人とは思えない弟のように思っています」という千葉。細田も「僕にとってもお兄ちゃんのような存在」と笑顔を見せた。

また、“忘れられない夏の思い出”を聞かれた千葉は「大学生の頃に友達と“青春18きっぷ”で東京から広島まで行ったことがあって、すごく青春だなっていう感じでした」と明かした。小学生の頃に2年間水泳を習っていたという上白石は「水泳の夏期講習に早起きして行って帰ってっていう生活が夏ど真ん中の日々」と明かし、これに千葉からは「バタフライの役を制すれば個人メドレーができる」とコメント、上白石は「お待ちしています!(笑)」と答え、笑いを誘った。

【写真・文/編集部】

映画『子供はわかってあげない』は2021年8月13日(金)よりテアトル新宿で先行公開、8月20日(金)より全国で公開!
監督:沖田修一
出演:上白石萌歌、細田佳央太、千葉雄大、古舘寛治/斉藤由貴/豊川悦司
配給:日活
©2020「子供はわかってあげない」製作委員会 ©田島列島/講談社