黒木華「ドキドキしながらもどこかスカッと」―『先生、私の隣に座っていただけませんか？』完成報告会

『先生、私の隣に座っていただけませんか？』の完成報告会が8月25日（水）に都内で行われ、黒木華、柄本佑、金子大地、奈緒、堀江貴大監督が登壇した。

物語は、佐和子がある日突然、「不倫」を題材に新作漫画を描くと言い出すところから動き出す。そこにはそっくりそのまま自分たち夫婦が描かれ、佐和子の担当編集者と不倫をしていた俊夫は、佐和子にバレたかもしれない！と精神的に追い詰められていく。さらに漫画は、佐和子と自動車教習所の先生との淡い恋へと急展開。俊夫は恐怖と嫉妬に震えながら漫画を読み進めていくが…。漫画家・佐和子役を黒木華、佐和子の夫で同じく漫画家の俊夫役を柄本佑が演じる。

主人公・佐和子を演じる黒木は「単純にストーリーがおもしろくて、登場人物全員が魅力的」と本作の第一印象を明かした。そんな佐和子の夫・俊夫役の柄本は「100（％）俊夫が悪い。この結果になることはしょうがない。だけど、『観客が、俊夫悪いやつだね、しょうがないよねじゃなくて、親しみのある人間的なところに触れたらいいね。頑張れよ』みたいなところに監督が持っていきたいと」と役作りについて振り返った。

劇中では、教習所の先生役ということで、黒木とは車内でのシーンがある金子だが「ガチガチになった佐和子を優しくリードする役なんですけど実際は逆で、ガチガチになった僕にやさしく声をかけてくれる黒木さんがいた」と明かしたが、これに黒木は「そんなイメージなかったんですけど」と返したものの金子は「そのコメントすら優しい」と笑顔を見せ会場の笑いを誘った。

続く奈緒は「台本を読み終わった後に、（自身が演じる）千佳みたいに口に出して『おもしろい！』って言ったんです」と明かし、「この映画だったら、不倫を題材にしているけど家族で見れるんじゃないかなと思いました」とコメントすると、柄本は「全然いいんじゃないですか？ファミリームービー？ファミリームービーじゃない？（笑）」と返し、笑いを誘った。

本作のイメージを“爽快”と答えるキャストが多い中で、“この夏想像以上に爽快だったことは？”という質問に“舞台でフライングしているとき”を挙げた黒木は「ハーネスをつけて空を飛んでいるんですけど、高いところが好きみたいで爽快ですね。いい景色です」と笑顔で語った。一方で「VRダンス」と答えた奈緒は「舞台がクラブなんです。クラブ行ったことがないのでこういうところなんだってVRで見て」とコメントし、さらに「一人で部屋で踊っています。レディー・ガガを流しながら」と明かし、共演者からも驚きの声が上がっていた。

最後に柄本は「爽快・快活・健康的不倫ムービーです」とコメント、黒木は「ドキドキしながらもどこかスカッと見ていただける映画です。佐和子の選択だったり、俊夫のあたふたを見ていただきたいです」と本作をアピールした。

【写真・文／編集部】