ヒュー・ジャックマン主演のSFサスペンス超大作『レミニセンス』の本編映像が解禁され、併せて各界の著名人からコメントが到着した。

クリストファー・ノーランの弟で、『ダークナイト』や『インターステラー』などの脚本を共同執筆してきたジョナサン・ノーランが製作を手掛ける究極のSFサスペンス超大作。人の記憶に潜入<レミニセンス>し、記憶を360度の空間で再現。“膨大な記憶”ד再現される空間”によるトリックにダマされる、未だかつてない新感覚体験をさせる。ドラマ「ウエストワールド」の脚本・製作総指揮を務めたリサ・ジョイが本作で監督デビューを飾る。主演はヒュー・ジャックマン。本作では、人の記憶に潜入<レミニセンス>、その記憶を360度再現し、事件を解決する「記憶潜入<レミニセンス>エージェント」のニックを演じる。共演にはレベッカ・ファーガソン、タンディ・ニュートンらが集結。

今回解禁された本編映像は、水に沈んだ街の中をヒュー・ジャックマン演じる記憶潜入<レミニセンス>エージェント・ニックが水上列車に乗って事件の鍵を握る謎の女性・メイを追うシーン。先日行われたLA生中継舞台挨拶&日本最速試写会にリモートで登場したリサ・ジョイ監督が、本編内に『千と千尋の神隠し』のオマージュシーンもあると明かしたが、解禁されたシーンがまさにそのシーンだ。

『千と千尋の神隠し』では主人公・千尋が呪いを解くために「沼の底」へ向かう際に水上を走る電車に乗るが、本作では主人公の記憶潜入<レミニセンス>エージェント・ニックがある事件のカギを握る失踪した謎の女性・メイ(レベッカ・ファーガソン)を探すために列車に乗り込む。水没した近未来の都市の海上を電車が走るという、美しく幻想的とも言えるこのシーン。メイはどこへ消えたのか、彼女の正体とは、果たして列車の向かう先でニックを待つものとは―。

本編映像

山崎貴(映画監督)
SFとは特殊な設定がつきものだ。そして、そのシチュエーションでしか語れない物語であるべきだが、なかなか難しい。
しかし、それを見事にやってのけた!あの最後の甘美なシーンが全てを呑み込んだ。誰にでも共感できる、映画でしか描けない感情がそこにあった。

伊藤智彦(アニメーション監督)
劇中世界に誘われる圧巻のファーストカット。その後に展開する静謐なフィルムノワールの傍には、まるで生命の有り方を問うように常に水が描かれていた。
主人公が下す決断の果てに映画冒頭を思い出してほしい。世界の見え方が変わる。

石川慶(映画監督)
SFと聞いてたのにめっちゃハードボイルドだった。と思ったらめっちゃSFになって翻弄されてたら、最後のメッセージにまさかの涙。
おそらく先入観は捨てて、素直に映画に"潜入"するのが正解。

よしひろまさみち(映画ライター)
気象変動による海面上昇、それにともなう大戦、記憶の映像化……どれもありえないとはいえない世界で繰り広げられるフィルム・ノワール。
ド派手なSF設定と甘美なストーリーに酔いしれる。

斉藤博昭(映画ライター)
「記憶潜入」の斬新なSFサスペンスとして向き合ったら、意外や意外、エモーショナルな方向に心がざわめいた!
甘い記憶に囚われる人生。未来への覚悟を決める人生……。
悩み格闘するヒュー・ジャックマンに感情を持っていかれ、ミュージカルの隠れた名曲に酔いながら、
観る人それぞれの生き方も問われる異色の後味!

矢崎由紀子(映画評論家)
『さらば愛しき女よ』や『ブレードランナー』の遺伝子を受け継ぐ正統派のハードボイルド。赤いドレスのファム・ファタルを演じたレベッカ・ファーガソンと、
滅びの美を湛えたフロリダの情景に心奪われた。人々が過去に救いを求める時代設定が、コロナ禍の終わりが見えない今の気分と重なる。

杉山すぴ豊(アメキャラ系ライター)
ハリソン・フォードの『ブレードランナー』、デカプリオの『インセプション』の次はヒュー・ジャックマンの『レミニセンス』!
世界観に驚き、謎ときにワクワクし、主人公の最後の選択に心が震えました!

山崎伸子(映画ライター)
これは愛の映画。クリストファー・ノーラン監督作の屋台骨を支えてきた弟のジョナサン・ノーラン製作で、時間軸のギミックが冴えるノーラン作品の系譜にありつつも、
特筆すべきは、リサ・ジョイ監督の溢れ出る母性が、ドラマに深みを与えた点だ。
先が見えない世の中で、愛する者を守り抜こうとする強い意志に、未来への希望を見た。

SYO(映画ライター)
水没都市に「入って」いく鳥肌もののOPで、完全に世界に「入った」。
他者の記憶に潜入し、追体験する行為は、観賞体験そのもの。
僕たちが映画に魅せられる“真実”が、全てそこにあった。"

金澤誠(映画ライター)
温暖化によって、やがて水没する運命にある近未来の探偵物語。正体不明のファム・ファタール、彼女を追う記憶を探る探偵、飲んだくれだが頼りになる相棒と魅力的なキャラクターが登場する。かつてのフィルム・ノワール的な要素をちりばめながら、その核心にあるのは男の愛の純情である。タフな男のやせ我慢を過去のものにした、女性監督ならではの視点が興味深い、ちょっと甘口だがほろ苦い、変化球のラブファンタジーだ。

生武まり子(Billboard JAPAN)
CGとは思えない圧倒的な映像美と『GOT』『ウエストワールド』の音楽を手がけたラミン・ジャヴァディによる壮大な音楽に序盤から飲み込まれました。
SF映画好き、海外ドラマ好きの方にはたまらない作品だと思います。

松崎健夫(映画評論家)
SNS情報の軌跡を辿ることで、見知らぬ誰かの素性を知ることがある。それは情報の断片に過ぎないが、我々は己に都合の良い情報へと変換しがちだ。
そういう意味で、この映画における近未来的な“記憶の探訪”は、我々の身近に存在する情報への接し方とどこか似ている。

神武団四郎(映画ライター)
ロジカルでミステリアスでロマンチック。クリストファ―・ノ―ラン一派は、どうしてこんなに魅惑的な映画ばかり撮れるんだろう。

小野寺系(映画評論家)
間の記憶とは、一編の長大な“映画”なのか。SFの姿を借りた、この甘美なフィルム・ノワールの“記憶”のなかに、いつまでも浸っていたい。

柳下毅一郎(映画評論家)
取り戻せない過去をひたすら後ろ向きに回想する、甘く危険な快楽を教えてくれる。

猿渡由紀(L.A.在住映画ジャーナリスト)
切ないとも、悲しいとも違う、なんとも言えないラストシーン。近未来を舞台にした大きな世界で今作が問いかけるのは、愛と執着の境目、思い出にしがみつくのは健全なのかといった、普遍的な人間の事柄。あの感動のシーンにそれらがすべて凝縮されている。

村松健太郎(映画文筆屋)
ハードボイルド小説を思わせるノワール映画と独創的な世界観のSF映画の要素のハイレベルな融合。ジョナサン・ノーラン、やはり恐るべし!!

映画『レミニセンス』は2021年9月17日(金)より全国で公開!
監督:リサ・ジョイ
出演:ヒュー・ジャックマン、レベッカ・ファーガソン、タンディ・ニュートン、ダニエル・ウー
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