今回解禁された場面写真


乱反射する少女の愛憎エンターテイメント『ひらいて』の場面写真が解禁された。

女性から圧倒的な支持を得る芥川賞作家・綿矢りさが、高校生による禁断の三角関係を描き、人間の根源的な愛を問う文芸少女のバイブルとなった小説「ひらいて」を、弱冠26歳・新進気鋭の若手監督・首藤凜が脚本・監督を務めて映画化。恐れを知らない女子高生の熱い恋心が、勢いあまり、意中の彼の恋人にまで向けられる、エキセントリックでありながらも切実な純愛を描き、いかなる恋愛映画も及ばなかった境地に行き着く、青春映画の系譜を飛び越えた本作。主人公の女子高生・木村愛役を山田杏奈が演じる。

今回解禁された場面写真では、授業中先生に指名され教科書の内容を音読するたとえ(作間龍斗)の様子が捉えられている。成績優秀で東京の大学を目指しているたとえだが、にぎやかな教室の中でもなるべく存在感を消し、いつも静かにひっそりと過ごしている。一見地味だがどこか謎めいた雰囲気を醸し出すたとえに、主人公・愛は日が経つごとに恋心を募らせ、「私だけが見つけた」たとえの魅力にハマっていく。しかしある日、彼に“秘密の恋人”がいることを知る―。

そんな、どこか謎めいた雰囲気を醸し出すたとえに作間龍斗を抜擢した理由について、CMで見た彼の穏やかで静かな佇まいに、他では見ない異質な雰囲気を感じたからだと首藤監督は語る。しかしながら、首藤監督は「初めて会った時、すごく綺麗な男の子が来て困惑しました。でもどこか“心ここにあらず”みたいな感じが良く、私の中で出会ったことがないくらい魂が綺麗な人だなとも思いました。最初は“綺麗な子が来ちゃった”と心配しましたが、現場に来たらもう完全にたとえそのものでした」と作間との初対面時について振り返っている。

彼の魅力は自分だけが見つけたものだと思っていた。しかし、彼には恋人がいた。2人の間に入り込める隙など全くない、それなら好きな人の好きな人を奪ってしまえばいい。狂うほどに恋をしたことがある人たちの共感を呼ぶ作品に仕上げている。

映画『ひらいて』は2021年10月22日(金)より全国で公開!
監督・脚本:首藤凜
出演:山田杏奈、作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、芋生悠、山本浩司、河井青葉、木下あかり、板谷由夏、田中美佐子、萩原聖人
配給:ショウゲート
©綿矢りさ・新潮社/「ひらいて」製作委員会