鬼才・万田邦敏監督『UNloved』『接吻』に続く愛の三部作最終章―『愛のまなざしを』の特報映像が解禁、ヒロイン・綾子役の杉野希妃と、仲村トオルの義弟役の斎藤工のコメントが到着した。
妻を亡くしたことで、もう二度と誰も愛せないと思いつめ、生と死のあわいを彷徨うように生きる精神科医の前に現れたのは、彼を救済するかのような微笑みをたたえた女だった。堰を切ったかのように女に溺れていく男、愛を求め続けても誰からも返されることなく孤独の果てを彷徨ってきた女。二人はそれぞれの日常を捨て、激しく求めあう。しかし、女には別の顔が存在した…。男が信じた愛は、そこに確実に存在したのか。そしてそれは「愛」そのものであったのか――。精神科医・貴志を演じたのは仲村トオル。貴志からの愛を渇望する綾子役を杉野希妃が演じた。さらに斎藤工、中村ゆり、藤原大祐が共演、片桐はいり、ベンガル、森口瑤子などベテランが脇を固める。
杉野希妃(水野綾子)コメント
『愛のまなざしを』は、実体のないものに囚われ、愛を渇望する人たちの話です。不器用な生き方しかできない綾子という人物を演じながら、彼女を激しく嫌悪し、同情し、共感しました。
万田監督のきめ細やかな演出に従うにつれ、綾子は飢えた獣なのだと実感し、理性を剥ぎとるよう努めました。彼女の弱さと強さは私自身のものでもあり、そのことがまるで鏡のように反射して撮影を終えてもなお自分を苦しめました。愚かな女だと言ってしまうのは簡単だけれど、愚かさこそが人間の本質かもしれません。コロナ禍の今、彼女の切実さをやっと愛せるような気がしています。
愛のまなざしをぜひ劇場で感じてください。
斎藤工(内山茂役)コメント
万田邦敏監督の唯一無二の映画文法の元生まれた
愛の三部作最終章である本作のに寄り添えた事は私の大いなる財産です
曖昧で不確で奇妙な人間と言う生き物の生む愛憎と言う普遍的な物語
そこに映し出されるは他人事なのか
はたまた我が事なのか
(感染対策を万全にした上で)
劇場で出逢って浸って頂けたら幸いです
特報映像
映画『愛のまなざしを』は2021年11月12日(金)よりユーロスペース、池袋シネマ・ロサ、キネカ大森、イオンシネマほか全国で順次公開!
監督:万田邦敏
出演:仲村トオル、杉野希妃、斎藤工、中村ゆり、藤原大祐/万田祐介、松林うらら/ベンガル、森口瑤子、片桐はいり
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