WOWOW開局30周年記念連続ドラマW 宮部みゆき『ソロモンの偽証』の完成報告会が9月13日(月)に都内で行われ、上白石萌歌、宮沢氷魚、山本舞香が登壇した。
名実ともに日本を代表する作家・宮部みゆきが、構想に15年、執筆に9年もの歳月を経て完成させた超大作であり、ミステリーの金字塔と謳われる「ソロモンの偽証」。2017年1月に放送し好評を博した、宮部みゆき原作『連続ドラマW 楽園』チームが再集結し、WOWOW開局30周年記念として、完全ドラマ化。原作は1990年代の公立中学校を舞台としているが、テレビドラマ版ではSNSが普及する現代の私立高校に置き換え、全8話という長編で宮部ワールドの世界観を描き出す。連続ドラマ初主演となる上白石萌歌が前代未聞の“学校内裁判”を主導する高校生・藤野涼子役を演じる。
2012年にWOWOWで放送された『連続ドラマW 東野圭吾「分身」』で女優デビューを果たし、今回9年の時を経て、今回9年の時を経て、主演としてWOWOWドラマに出演する上白石は「原点に返ってくるような懐かしさと、背筋の伸びる思いとでいろんな気持ちが入り混じっていました」と振り返り、主演ということについては「初めて台本を開いたときに、自分の名前が最初にあるのは不思議な気持ちでした」とコメント。
本作では上白石らとは異なる学校の生徒役として出演する宮沢は「一人だけ制服が違ったのでアウェイ感は感じていました」と笑いつつも「アウェイ感をはねのけるくらいのミステリアスな雰囲気を持っていた」と自身が演じたキャラクターについて語りつつも、撮影当時26歳の宮沢は「まさかまた高校生を演じることがあるとは思っていなかった」と振り返った。また、劇中では長台詞もある宮沢は「結構な人数が体育館にいたので、そのすべての視線を浴びる中でやったのでなかなかしびれました」とその緊張感を表現した。
しかし、撮影現場は映画の内容とは反して「本当に明るくて、盛り上げ役が何人もいたし、和気合いとした現場。本当の学校みたい」と笑顔で明かす上白石。上白石と坂東龍汰がフィルムカメラを持参して撮ることもあったようで「本当の高校生たちが戯れているような優しい時間が写真に収められていた」という宮沢。
また、本作の登場人物が“真実を隠している”ということにちなみ、“隠している秘密のエピソード”を聞かれた宮沢は「事務所に所属したことを親に言っていなかったです。事務所に入ってから伝えた」と明かし、これにはほかの登壇者も驚いており、宮沢は「事前に相談したらダメって言われてたと思うから、入ったらこっちのもんだと思った」と明かした。それを聞いたら山本は「ビックリしますよね!」と親目線でコメントし、さらに「そういう一面もあるんだ」と宮沢のイメージと異なる行動に驚いていた様子だった。
最後に上白石は「ドラマならではの一人一人の人物にフォーカスを絞ったようなシーンがたくさんあったり、とても見ごたえのある作品に仕上がったのでぜひ見ていただきたいです」と本作をアピールした。
【写真・文/編集部】
連続ドラマW 宮部みゆき『ソロモンの偽証』は2021年10月3日(日)よりWOWOWプライムにて放送、WOWOWオンデマンドにて配信!
毎週日曜日22:00より放送・配信(全8話)[第1話無料放送]
監督:権野元
出演:上白石萌歌、宮沢氷魚、山本舞香、浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.)、野村裕基、坂東龍汰、モトーラ世理奈、富田望生/坂井真紀、西田尚美、篠原ゆき子、橋本じゅん、田中哲司、髙嶋政宏、小林薫