岸善幸監督が主演・有村架純と挑む希望と再生の物語『前科者』に森田剛が出演することが発表され、併せて第一弾ビジュアルが解禁された。
原作は、香川まさひとが、罪を犯した“前科者”たちの更生・社会復帰を目指し、彼/彼女らと向き合い奮闘していく保護司の姿を描いた社会派ヒューマンドラマ。監督は『二重生活』(2016)で初めて映画監督を務め、『あゝ、荒野』(2017)では報知映画賞、日刊スポーツ映画大賞、ブルーリボン賞などで作品賞を受賞した岸善幸。主演を務めるのは有村架純。劇場公開に先駆けて、11月よりWOWOWでドラマを放送・配信。新人保護司の阿川佳代が様々な「前科者」と向き合い成長する様を描く職業ドラマとなっており、映画は佳代が保護司として現在進行形の凶悪犯罪と向き合う社会サスペンスとして制作され、映画版は完全オリジナル作品として描かれる。
今回、本作の映画追加キャストとして森田剛の出演が発表された。約6年ぶりに映画出演となる森田が演じるのは職場のいじめが原因で同僚を殺めてしまった男・工藤誠。工藤は出所後、有村演じる佳代の元で更生し社会復帰へ近づいていたが、ある日、忽然と姿を消し再び警察に追われる身となってしまう。森田の起用理由についてWOWOW加茂義隆プロデューサーは「俳優・森田剛の魅力に取り憑かれ、いつか一緒に作品を作りたいと長く強く思い続けていました。本作の企画中に観劇した舞台『FORTUNE』に心打たれ、工藤誠役は森田剛しかいないと確信しました。有村架純、森田剛が演じる希望を持ちながら懸命に生きる人間模様。岸善幸監督渾身の一作を是非劇場でご覧ください」と話す。
併せて映画版の第一弾ビジュアルが解禁された。保護司と前科者、過去と未来を対比する印象的なキャッチコピーに、この物語、そして社会への向き合い方に一石を投じるような内容となっている。
森田剛 コメント
本作の脚本を読ませていただいた時に、自分に何かできるのではないかと直感的に惹かれました。
今回演じた工藤誠を始め、何らかのトラウマを背負って戦っている人たちを描いている物語で嘘が
無い脚本だと思いましたし、一人でも嘘があると成立しないとも思いました。
少なからず、自分自身もそういう思いを持って生きているのを感じているので、すごく難しくも
ありますが、勝負をしてみたいと思い、出演をさせていただくことになりました。
役作りにおいては事前に岸監督とお話する機会があり、疑問に思ったことも色々と話し合うことが
できました。岸監督は、役者をすごく信用している方で、自由にやっていいと任せていただけたので、
それに応えたいなという気持ちで現場に集中できました。
有村架純さんとの共演シーンは、台本にない部分で気持ちがつながった演技ができました。
自分の中でも大切にしていたシーンだったので、集中して出し切れたなと思っています。
人は1人では生きていけないという、人との関わりを感じる作品になりましたので、是非ご覧ください。
岸善幸(監督)コメント
この映画にとって、罪を犯してしまった人間の存在感がとても重要だと考えていました。
森田さんの設計する誠は気弱で優しく、常に罪悪感を背負っていました。
それは本作品にとって大きな力となりました。
映画『前科者』は2022年1月より公開、ドラマ『前科者』は2021年11月20日(土)より毎週土曜日22:30~WOWOWにて放送・配信/各話放送後よりAmazon Prime Videoにて見逃し配信!
監督・脚本・編集:岸善幸
出演:有村架純、森田剛
配給:日活、WOWOW
© 2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会