名門吹奏楽部の絆が生んだ希望と感動の実話『20歳のソウル』に尾野真千子の出演が発表された。
千葉県船橋市立船橋高校に代々受け継がれている応援曲「市船soul」の誕生の裏側には、癌により20歳という若さで人生の幕を閉じた青年がいた。市立船橋高校吹奏楽部に所属する浅野大義(神尾楓珠)の担当はトロンボーン。活発で優しく、真っすぐな大義は、いつも周囲を明るく照らし、そして大義自身も部員たちに支えられ、顧問・高橋健一先生(佐藤浩市)に影響を受けて心身共に成長していた。市船・野球部のために応援曲の作曲に挑戦する大義は作曲の難しさに葛藤しながらも「市船soul」が誕生。いざ試合で演奏されるとたちまち得点を呼ぶ“神応援曲”と呼ばれる様になる。高校を卒業した大義は、高橋先生の様な教師を志し音楽大学へ進学、夢に向かってキャンパスライフを過ごしていたが、そんなある日、大義の身体を異変が襲う―。
今回、神尾楓珠演じる大義の青春を支え、また息子の闘病を最期まで明るく勇気づけた母・浅野桂子役を尾野真千子が演じることが発表された。15歳で映画主演デビューを果たし、これまでに数々の賞を受賞してきた尾野。原作者であり、本作の脚本も担当した中井は「尾野真千子さんが桂子さんの役をお引き受けくださったと聞いたときは、朗らかな明るい笑顔と笑い声、そして何よりさっぱりとした気丈な雰囲気が、桂子さんと強く共通していると感じました。撮影現場で尾野さんと今回の役についてお話させていただいた時、「どのシーンを読んでも涙が出てくる」と仰っていました。その言葉通り、尾野さんはスクリーンの中で、笑顔の下に常に涙を湛えている桂子さんの繊細さを丁寧に汲み取りながら存在してくださいました」とコメントを寄せている。
尾野真千子(浅野桂子役)コメント
特別な母親役でした。
やはり実在する母というのはとてもやりにくいものです。ですが、とてもやりがいを感じました。
本当の話に失礼のないように、当時を思い出して辛くさせるだろうとわかっていましたが
家族の方に当時の事を質問し、撮影に挑みました。
おかげさまで息子を全力で愛し、物語に向き合う事ができたように思います。
映画『20歳のソウル』は2022年に全国で公開!
監督:秋山純
出演:神尾楓珠/尾野真千子、佐藤浩市
配給:日活
©2022「20歳のソウル」製作委員会