ドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマン監督がマサチューセッツ州ボストンの市役所と街の姿を映した『ボストン市庁舎』の予告編が解禁された。

『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』で知られるドキュメンタリー界の⽣ける伝説、フレデリック・ワイズマン監督の新作の舞台は、⽶マサチューセッツ州の“ボストン市庁舎”。多様な⼈種・⽂化が共存する⼤都市ボストンは、ワイズマンが⽣まれ、現在も暮らす街でもある。カメラは飄々と市庁舎の中へ⼊り込み、市役所の⼈々とともに街のあちこちへと興味のままに動き出す。そこに映し出されるのは、警察、消防、保険衛⽣、⾼齢者⽀援、出⽣、結婚、死亡記録、ホームレスの⼈々の⽀援から同性婚の承認まで数百種類ものサービスを提供する、知られざる市役所の仕事の舞台裏。市⺠の幸せのため奮闘するウォルシュ市⻑と市役所職員たちの姿から浮かび上がってくるものとは…。

今回解禁された予告編では、ボストンの美しい建築物や⾵景を挟み込みながら、ボストン市⺠の幸せのため、懸命に多種多様な仕事をする市⻑や市役所職員たちの姿が映し出されている。フードバンクや同性カップルの結婚式、NAACP(全⽶⿊⼈地位向上協会)との話し合いや看護師の⽀援、野良⽝のクレームに⾄るまで次々と寄せられる市⺠からの電話への対応……。ウォルシュ市⻑は、「もし困ったことが発⽣したら、市⻑の私に電話を。通りで私を⾒かけたら声をかけて」と市⺠に呼びかける。そこには、“誰⼀⼈取り残さない政治をしたい”という市⻑らの気概が確かに存在している。2018年秋から2019年冬にかけてのトランプ⼤統領在任時期に撮影された本作は、トランプ政権下でいかにアメリカ⺠主主義を守るかと⾔うボストン市庁舎の挑戦の記録でもある。

予告編

映画『ボストン市庁舎』は2021年11月12日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国で順次公開!
監督・製作・編集・録音:フレデリック・ワイズマン
配給:ミモザフィルムズ、ムヴィオラ
© 2020 Puritan Films, LLC - All Rights Reserved