ベネディクト・カンバーバッチ主演最新作『クーリエ:最高機密の運び屋』の本編映像が解禁された。

本作は、キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた知られざる実話を基に、核戦争回避のために命を懸けた男たちの葛藤と決断をスリリングに描いた迫真のスパイ・サスペンス。主人公グレヴィル・ウィンを演じるのは、本作の製作総指揮も務めたベネディクト・カンバーバッチ。ペンコフスキー役にはメラーブ・ニニッゼ。相対する名優2人のケミストリーが見どころだ。監督は、舞台演出家として名高いドミニク・クック。表向きは平凡なセールスマン、その裏の顔は、密命を帯びた“スパイ”―。この男に任された極秘任務とは? 20世紀政治史の闇に葬られた米・ソ諜報戦の真相が、いま明かされる。

今回解禁された本編映像は、スパイ容疑をかけられ東西冷戦下のソ連の劣悪な収容所に半年もの間監禁されているグレヴィル・ウィン(ベネディクト・カンバーバッチ)が、愛妻シーラ(ジェシー・バックリー)と念願の面会を果たすシーン。「大酒飲みで体の緩んだ中年男」と言われていた敏腕セールスマン時代の面影はゼロで、収容所で過ごした期間がいかに地獄の時間であったのかが一目瞭然となるショッキングなシーンだ。

収容所の場面はシーン数としてはそこまで多くないが、リアリティを追求するために頭を丸刈りにし、約10キロにも及ぶ体重の減量を実行したカンバーバッチ。しかも、本作の撮影から時間をおかずして、『ドクター・ストレンジ・イン・マルチヴァース・オブ・マッドネス』(2022年公開予定)に参加する必要があり、すぐに通常の体型に戻さなければいけなかったという。

自らを追い込んだ理由についてカンバーバッチは「映画ではたった数シーンにしかならないのにと思うでしょうが、当時のグレヴィル・ウィン氏の写真を見ると、彼が人生のはるかに長い期間、耐え忍んできた真実を尊重する以外に選択肢はないと思ったんです」と史実をベースにした作品ならではの使命感を口にする。

減量方法については「すべてが健康的な方法で行われました。萎縮や無気力ではなく、すべてを削ぎ落として体を筋肉で縮めようとしました」と適切なプロセスを経てのダイエットだったようだが「筋肉を削らなければならない状態の時もあり、それはとても嫌な経験でした。意識が混濁し、脱水症状を起こし、常に空腹を感じる。感情的にも肉体的にも非常に傷つきやすくなる」という。さらにカンバーバッチは「10キロの減量へと至るすべてのプロセスが、収容所での日々を何年も何か月も耐えてきたであろうグレヴィル・ウィンのキャラクター作りにおいて非常に役立ちました」とコメントしている。

本編映像

映画『クーリエ:最高機密の運び屋』は全国で公開中!
監督:ドミニク・クック
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、メラーブ・ニニッゼ、レイチェル・ブロズナハン、ジェシー・バックリー
配給:キノフィルムズ
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