林遣都、小松菜奈がつけた“あだ名”に「クセになってきたかも」―『恋する寄生虫』完成披露試写会

『恋する寄生虫』の完成披露試写会が9月29日（水）に新宿バルト9で行われ、林遣都、小松菜奈、柿本ケンサク監督が登壇した。

いま最も期待を集める新鋭作家・三秋縋の「恋する寄生虫」を原案とした本作。心の痛みを抱えた孤独な若者の切ない恋愛に涙する。W主演を務めるのは林遣都と小松菜奈。抜群の演技力に定評のある2人が本作で待望の初タッグを組む。林が極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に生きる青年・高坂に、小松が視線恐怖症に苦しむ不登校の女子高生・佐薙に扮し、繊細で儚い恋物語を紡いでいく。監督を務めたのは柿本ケンサク。潔癖症に苦しむ孤独な青年と、視線恐怖症の不登校女子高生。誰かを好きになることなど一生ないと諦めていた孤独で不器用な2人が出会い、運命の恋に落ちる。しかし彼らの幸福な日々はそう長くは続かなかった―。観た人の心にそっと寄り添う感動の物語。

本作では「撮影中は意識していなかったけど、映画を見た時にほとんど2人。メインは4人で、登場人物の少なさに意味がある」とコメントする林だが、そんな中でも「映像美だったり、音楽だったり、いろんな面で楽しめる」と特徴も多くあるという。その“映像美”については「登場人物の抱えている気持ちだったり、繊細な美しさだったり」と共感している様子の小松だが、「遣都さんとCGの感じが本当に美しくて。見入ってしまうような美しさがスクリーンで広がっていて目の保養」と表現した。

林と小松は本作が初共演となるが、小松について「クールなイメージだったんですけど、すごく接しやすくて。お芝居の事に関しても、何の遠慮もなく相談しながら関係性を作っていくことができた」と語る林。一方で小松は、初共演ということで距離を縮めるために「あだ名をつけようと思って、そのあだ名が“ケントデリカット”にしようと。最初読んだら『それ、もう別人じゃん』ってなって笑ってて。でも負けないと思って呼んでたら『クセになってきたかも』って。喜んでもらえたのかな」とあだ名で呼んでいたことを明かし、これに林は「冗談なのかと思ったっらずっと呼ばれ続けて。冗談じゃなかったんだ、全部正直な方なんだな」と明かした。

また、イベントではタイトルにちなんで、“恋する○○は？”という質問に、「恋するストレッチ」と答えた林。出演する舞台で階段の上り下りが多いことからひざに痛みが来たという林は、共演者から教わったストレッチで「痛みがなくなって、身体の調子もすこぶるよくなった」と言い、ストレッチにハマっているという。“塗り絵”にハマっているという小松は「大人の塗り絵というのがあって、ゴッホだったり、モネの作品を想像で塗り絵をするのにハマってて、2時間とか3時間とか」とハマっているものを明かした。

最後に小松は、昨年の緊急事態宣言発出の直前に撮影された本作について「この時代に作品を残すことができてよかったと思います。新しいものを見たという気持ちで見てもらえると思いますし、2人の惹かれあっていく姿が切なくも愛おしくも映画の中で生きている」、林は「人それぞれの世界がああって、誰しもが身近に小さな幸せが血ビラ目られていて、そこに目を向けること、見失いがちなものに気づくのが大切じゃないかと感じながら見ていただけたらと思います」と本作をアピールした。

【写真・文／編集部】

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