『シン・仮面ライダー対庵野秀明展』合同記者会見が9月30日(木)に国立新美術館で行われ、庵野秀明監督、池松壮亮、浜辺美波が登壇した。
「仮面ライダー」のオリジナル映画、1972年公開『仮面ライダー対ショッカー』『仮面ライダー対じごく大使』をオマージュした会見タイトルで実施された今回の記者会見。10月1日(金)より「庵野秀明展」が開催される国立新美術館を会場に、庵野秀明らが登壇し、2023年3月公開の映画『シン・仮面ライダー』の最新情報、展覧会『庵野秀明展』についてなどが語られた。
『シン・仮面ライダー』プロモーション映像Aの上映から始まった今回の会見。冒頭では、これまで多くの情報がベールに包まれていた本作に、本郷猛/仮面ライダー役で池松壮亮、ヒロインの緑川ルリ子役で浜辺美波が出演することが発表、2人が登壇した。松葉杖を使いながらの登壇となった池松は「アクション練習を詰めていたところ、靱帯部分…僕もよく分からないんですけど、1週間足をつくなということで」と影をしてしまったことを明かした。しかし、「『主人公が改造手術にちょっとだけ失敗して、撮影には支障がないようだ』と書いておいていただいて」と笑いを誘った。
庵野監督はキャスティングについて「池松くんはオーディションの時すごい良かった。50年前の仮面ライダーとは違う本郷猛になるんじゃないかと」と期待を寄せ、一方で浜辺については「ヒロインをどうしようと思っていた時に、会社に東宝のカレンダーが貼ってあるんです。その月が浜辺さんだった。カレンダーで決めました。その後『賭ケグルイ』を見てすごくよかったので勘は正しかった」と語った。
これまでにも庵野作品を見てきたという2人だが、「初めての出会いは『ラブ&ポップ』(1998)という作品」と振り返る池松。一方で浜辺は「出会いで言うと『(ふしぎの海の)ナディア』です」と明かし、「かわいくて色気もあって、惹かれて何度も見返していた」と明かした。
また、撮影前の段階ではあるが、脚本を読んだ池松は「とても興奮しています」と言い、「何よりかっこいいです」とコメント。浜辺も「ページをめくるごとに興奮が高まる感覚」と撮影を待ち望んでいる様子を見せた。
さらに、『仮面ライダー』については「僕がリアルタイムに見ていた最初の『仮面ライダー』は、怖さとかっこよさ」が魅力だという庵野監督。その後も作品ごとの魅力を挙げ、「1日話せって言われたら大丈夫です」と1日でも話せるほど魅力的だと語った庵野監督だが、本作については「ノスタルジーだけではなく新しいものを、でもノスタルジーは捨てたくないんです。あの頃、『仮面ライダー』を好きで、毎週見ていた人、その頃生まれていない今の青年や子供が見てもおもしろいと思えるものを目指したい」と意気込みを語った。
最後に池松は「いい作品になるように、注目していただけるようにがんばります」、浜辺は「感謝の気持ちを持ち続けながら、庵野監督と仮面ライダーにしがみついて素敵な作品作りに励んでいきたいと思います」とアピールした。
10月1日(金)~12月19日(日)にわたって国立新美術館 企画展示室1Eで開催される『庵野秀明展』。総監督を務めた最新作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が興行収入100億円を超える大ヒットとなった庵野秀明の“過去”・“現在”・“未来”をテーマに脚本、設定、イメージスケッチ、画コンテ、レイアウト、原画からミニチュアセットに至るまで多彩な制作資料を余すところなく展示する初の展覧会。
【写真・文/編集部】
『シン・仮面ライダー』プロモーション映像A
『シン・仮面ライダー』プロモーション映像B
『シン・仮面ライダー』は2023年3月より公開!
脚本・監督:庵野秀明
配給:東映
©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会
『庵野秀明展』は2021年10月1日(金)~12月19日(日)に国立新美術館 企画展示室1Eで開催!
休館日:毎週火曜日(※11月23日(火・祝)は開館)
開館時間:10:00~18:00(毎週金・土曜日は20:00まで)
※入場は閉館の30分前まで
観覧料:一般 2,100円、大学生 1,400円、高校生 1,000円(税込)
展覧会公式サイト