鬼才・万田邦敏監督『UNloved』『接吻』に続く愛の三部作最終章―『愛のまなざしを』の予告編と場面写真が解禁された。
妻を亡くしたことで、もう二度と誰も愛せないと思いつめ、生と死のあわいを彷徨うように生きる精神科医の前に現れたのは、彼を救済するかのような微笑みをたたえた女だった。堰を切ったかのように女に溺れていく男、愛を求め続けても誰からも返されることなく孤独の果てを彷徨ってきた女。二人はそれぞれの日常を捨て、激しく求めあう。しかし、女には別の顔が存在した…。男が信じた愛は、そこに確実に存在したのか。そしてそれは「愛」そのものであったのか――。精神科医・貴志を演じたのは仲村トオル。貴志からの愛を渇望する綾子役を杉野希妃が演じた。さらに斎藤工、中村ゆり、藤原大祐が共演、片桐はいり、ベンガル、森口瑤子などベテランが脇を固める。
今回、予告編と場面写真が解禁された。また、2019年7月29日に本作の貴志の息子・祐樹役で人生初めてのオーディションを受け、本作で初めてカメラの前で演技をしたという、本日が18歳の誕生日の現役高校生・藤原大祐のコメントが到着した。
予告編
藤原大祐(祐樹役)コメント
人生初めてのオーディションで掴んだ役で人生初めての現場ということで、「愛のまなざしを」は初めて尽くしの作品です。役作り、お芝居、カメラの前に立つ、全てのことが新鮮で魅力的に感じたのを覚えています。作品の内容は当時高校1年生だった僕には明確に理解することはできていませんでしたが、漠然と大人の作品だと理解をして挑んでいました。全てのことにおいて右も左も分かっていなかったので、自分の中で解決しようとするのはやめて、現場に身を委ねていました。そんな僕を優しく包み込んでくださった大先輩のキャストの皆様と温かい現場のおかげで役者としての自覚を持つことができた作品だったので、僕にとって凄く大切な作品の一つです。
撮影をしたのは2年ほど前だったので、正直自分のお芝居がどうなっているのか非常に不安だったのですが、完成した作品で、上手い下手ではなく、初めての芝居に対してがむしゃらにぶつかっている当時の僕を見ることができたので、不思議と過去の自分に刺激を貰ってもっと頑張ろうと思えました。作品全体としては、光の見えないトンネルの中に迷い込んでいくような内容なので、笑えるような作品ではないのですが、観てくださる方も一緒に生暖かいトンネルの中に入ってその気持ち悪さを楽しんで頂きたいです。
映画『愛のまなざしを』は2021年11月12日(金)よりユーロスペース、池袋シネマ・ロサ、キネカ大森、イオンシネマほか全国で順次公開!
監督:万田邦敏
出演:仲村トオル、杉野希妃、斎藤工、中村ゆり、藤原大祐/万田祐介、松林うらら/ベンガル、森口瑤子、片桐はいり
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