『ナイツ・テイル-騎士物語-』が10月6日(水)に帝国劇場で東京公演初日を迎え、会見に堂本光一、井上芳雄、音月桂、上白石萌音、岸祐二、大澄賢也、島田歌穂が登壇した。

2018年にシェイクスピア最後の作品を、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターであり、『レ・ミゼラブル』初演を演出した世界的演出家ジョン・ケアードの脚本・演出により、2018年7・8月に世界初演を帝劇で果たし、昨年夏に新型コロナ対策を徹底しオーケストラ・キャスト共に大人数から成るコンサート・バージョンを無事に成功させたミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』。

2000年に帝劇最年少座長として、『MILLENNIUM SHOCK』に主演し、現在の『Endless SHOCK』を日本が誇るオリジナルミュージカルへと導いた堂本光一、同じく2000年に帝劇『エリザベート』ルドルフ役で鮮烈なデビューを飾り、高い歌唱力と端正な出で立ちでミュージカル界の話題をさらい、たちまちスターダムを駆け上がった井上芳雄。2人のタッグがこの秋、再演でよみがえる。9月の大阪・梅田芸術劇場メインホール公演は、舞台スタッフで新型コロナ陽性者が出たため、7日から13日に初日を遅らせて開幕、その後順調に公演を重ね、10月6日に東京・帝国劇場公演が開幕した。

「素晴らしいみなさんとステージに立てることが幸せにということをかみ締めながら、ひとつひとつの公演を大事にしていきたい」と挨拶した堂本。3年ぶりの再演に井上は「初演は初演の勢いがあって、再演は再演の難しさがある」と明かし、大阪公演を乗り越えての東京公演に「1か月元気にやりたい」と意気込みを見せた。

音月は「回を重ねるごとにカンパニーの結束力が強くなっているなというのが実感。リラックスして伸び伸びとできるのはみなさんと一緒にお芝居をできているからなのかなと」と明かしつつ、「“キング・オブ・帝国劇場”の2人が、堂々と、ハプニングすらもおいしいと思っている節が…(笑)」と言うと、堂本が「おいしいよね(笑)」と返す場面も。

舞台スタッフで新型コロナ陽性者が出たため、当初予定されていた初日を遅らせて開幕した大阪公演だが、その際に“どのように過ごしたか”を聞かれた堂本は「全員台本を一日1000回読む」と冗談を交えて答え、笑いを誘った。この日も終始和気あいあいと雰囲気の良さをうかがわせるキャスト陣だが、初日が延期される中でも「ネガティブに落ち込んではいなかったです」と前向きにとらえていたことを明かした。

“3年前の公演と変わったこと”については、「全員が作品に対して理解度が上がっている。(演出家の)ジョンの『毎日チャレンジしてください』という言葉をみんなが実践していて。“今日、芳雄くんこう来るんだ!”とか、そういうのをキャッチできるようになったという感覚です」と振り返った堂本。井上は「3年前よりも、より真剣。こういう状況というのもありますが、舞台に立てる喜びがさらに濃くなっていて楽しいです」と語った。

さらに堂本は「この素晴らしいキャストとともにステージに立てること、それが自分にとっては幸せなことです。まだまだ油断はできませんが、その状況によって受ける感覚が変わってくるような作品だと思います。みなさんと共有して、この作品にある愛をみなさんにお届けできたら」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『ナイツ・テイル-騎士物語-』は10月6日(水)~11月7日(日)に東京・帝国劇場、11月13日(土)~29日(月)に福岡・博多座で上演!