今回解禁された場面写真


沖縄・コザを舞台に70年代と現代が交錯するタイムスリップ・ロックンロール・エンターテイメント『ミラクルシティコザ』が第41回ハワイ国際映画祭に正式出品されることが決定、併せて場面写真が解禁された。

第3回未完成映画予告編大賞グランプリならびに堤幸彦賞を受賞し、桐谷健太を主演に迎えて映画化された本作は、沖縄・コザを舞台に70年代と現代が交錯するタイムスリップ・ロックンロール・エンターテイメント。コザで暮らす翔太の前に、交通事故で亡くなったはずの祖父ハルが現れる。祖父はかつて、ベトナム戦争に向かう米兵たちを熱狂させた伝説のロックンローラーだった。ハルが「やり残したことがある」と翔太の体をのっとると、翔太の魂は、 日本復帰直前の 1970年へとタイムスリップしてしまう。翔太は、 当時の沖縄の人々が抱えていた 驚きの真実を知り、あるサプライズを思いつく。

今回、本作が11月4日~28日に開催される第41回ハワイ国際映画祭「Spotlight on Japan」部門への正式出品が決定した。ハワイ国際映画祭は、毎年米国ハワイ州で開催され、アジアの優れた映画の発掘をテーマにした映画祭で、これまで『万引き家族』(是枝裕和監督)や『本気のしるし』(深田晃司監督)、『37セカンズ』(HIKARI監督)などの日本映画が出品されてきた。正式出品決定にあたり、主演の桐谷、平監督からコメントが到着した。

併せて、場面写真が解禁された。桐谷演じるハルがライブシーンにて熱唱する姿や、ザ・ビートルズのアルバム『アビイ・ロード』ジャケットを彷彿させるショットなどが映し出されている。

桐谷健太 コメント

ミラクルシティコザが、海を渡り、歴史あるハワイ国際映画祭で、たくさんの人たちに観て頂けることをとても嬉しく、そして誇らしく感じます。
沖縄はたくさんの想いを抱いている島です。僕には想像がつかないくらいたくさんの想いを。
この映画を創っているあいだに、僕の心にもたくさんの想いが溢れて、言葉にできない不思議な感覚になりました。
強いていうなら、喜びと悲しみ、儚さと奇跡と愛しさのちゃんぷるー。
沖縄のコザという町を舞台に、みんなで心をこめて作りあげた作品です。
海の向こうの誰かに、そしてあなたに、柔らかな光のような何かを届けられる映画だと信じています。
輝け! 羽ばたけ! ミラクルシティコザ‼️

平一紘(監督)コメント

この度はハワイ国際映画祭にミラクルシティコザが選出されたこと、大変喜ばしく思います。
沖縄返還50年目に公開されるこの映画が、真珠湾攻撃から80年目のハワイ国際映画祭で上映されることに不思議な縁を感じております。いまから120年ほど前に、沖縄の人々数十人が希望を求めてハワイへ旅立ち、今でもその友好関係は続いています。私の祖父の親戚もハワイに住んでいます。そんな私が今回どうしても撮りたかったのがこの映画です。コザという街で失われつつある栄光を支えに生きている世代と、それを継ぐ若者を主軸に置いたこの物語は、今この時にしか生まれない物語でした。音楽とロックに彩られた50年前の地元を想像するのはとても素晴らしいひと時でした。事実に基づいたこの物語を是非楽しんでほしいです。

映画『ミラクルシティコザ』は2022年1月21日(金)よりシネマQ・シネマライカムほか沖縄で先行公開、2月4日(金)より新宿武蔵野館ほか全国で順次公開!
監督・脚本:平一紘
出演:桐谷健太/大城優紀、津波竜斗、小池美津弘
配給:ラビットハウス
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