ミュージカル『ニュージーズ』が10月9日(土)に東京・日生劇場で開幕した。
ボブ・ツディカーとノニ・ホワイトが脚本を手掛けた同名映画を原作に、ブロードウェイでディズニー・シアトリカル・プロダクションズ製作により初演されたブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』。トニー賞8部門ノミネート&2部門受賞、ブロードウェイで2年間、通算1,004回公演を達成した作品が満を持して日本に初上陸する。本作は、2020年5月に予定されていた日本初演がコロナ禍の影響で全公演中止を余儀なくされ、今年10月に改めて日本初演が行われた。
1899年のニューヨークを舞台に新聞販売の少年たち“ニュージーズ”の奮闘を描く本作。『美女と野獣』、『アラジン』など数々のヒット作を生み出したアラン・メンケンが作曲した音楽にも注目だ。演出は、『エリザベート』、『モーツァルト!』など多くの大ヒット作を生み続ける日本ミュージカル界の巨匠・小池修一郎(宝塚歌劇団)を迎え、日本版として生まれ変わる。“ニュージーズ”のリーダー的存在であるジャック役には、ミュージカル『エリザベート』のルドルフ役ほか演劇界での活躍も目覚ましい、SixTONESの京本大我が演じる。
今回、初日を迎えるにあたって「人生最大のチャレンジと言っても過言ではない程、高く大きな壁を目の前に感じながら日々稽古してきました」という京本大我は、自身が演じるジャック役に「僕だからこそ演じられるジャックを必ず皆様にお届けしたい」と意気込みを寄せている。キャサリン役の咲妃みゆは「怯むことなく立ち向かう勇気、支え合い助け合う中で育まれる強い絆…胸が熱くなるシーンに溢れた素晴らしいミュージカル」と本作の魅力を表現。クラッチー役の松岡広大は「日頃の束縛から放たれ、『ニュージーズ』の世界を存分に楽しんで頂けたら幸いです」と、それぞれが待ちに待った幕開けに強い思いを感じている様子。
そんな中で迎えた10月9日(土)の初日には「お待たせしてしまって、僕たちももどかしい思いをしてきた」と正直な気持ちを吐露した京本は「僕たち一人ひとりがこれだけ『ニュージーズ』を愛している、愛が届いたんじゃないかと思えるような初日を迎えられた」と感慨深く語り、さらに「誰一人かけることなく、最後まで和気あいあいとしたエネルギッシュなパワフルなカンパニーで、スタッフさんと一緒に、突っ走っていきたいと思います」と挨拶した。
この日は演出家の小池修一郎も登場し、観客に挨拶した。その中で小池は、自身が演出を手がけたミュージカル『エリザベート』において、オーディションでルドルフ役に京本を抜擢したときのことを振り返り、「ジャニー喜多川さんにご相談したときに、“一人送ります”」と京本を紹介されたといい、「天国のジャニーさんも見てくださっているかなと思い、感謝の意をささげたいです」と感謝の気持ちを口にした。
また、咲妃が「今日のこの日をずっと忘れません!」と力強く挨拶すると、京本も「忘れられない一日になりました」と重ね、「心の中が空っぽになってしまったぐらい喪失感というか、いろいろな思いがあった」と一度中止になった本作への思いを改めて振り返り、「いろいろ吸収して、みなさんからもたくさん学ばせていただいて、まずは『ニュージーズ』を大成功させて、みなさんの記憶に残る作品にしていきたいと思います」と意気込みを語った。
ミュージカル『ニュージーズ』は2021年10月9日(土)~10月30日(土)に東京・日生劇場、11月11日(木)~11月17日(水)に大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演!