『劇場版 ルパンの娘』の初日舞台挨拶が10月15日（金）に丸の内TOEIで行われ、深田恭子、瀬戸康史、小沢真珠、栗原類、どんぐり、大貫勇輔、市村正親、観月ありさ、渡部篤郎、武内英樹監督が登壇した。

代々泥棒一家である “Lの一族”の娘・三雲華（深田恭子）と、代々警察一家の息子・桜庭和馬（瀬戸康史）の禁断の恋を描いた「ルパンの娘」。2015年8月に発売され、各書店の文庫売上1位を獲得しロングセラーとなっている横関大の同名小説を原作に、2019年7月よりフジテレビ系列にてドラマ1作目の放送がスタート。真剣に全力でふざけるキャストの好演や、泥棒スーツを身にまとった激しいアクションと独特なポージング、そしてミュージカル演出が話題を呼び、2020年にはドラマ2作目が放送。泥棒一家と警察一家に加え、新たに代々名探偵一家である北条家の娘・北条美雲（橋本環奈）が登場し、前作にも増した振り切った演出や大胆なパロディに進化を遂げた。待望の続編にして最終章となる劇場版として帰ってくる。

ドラマシリーズから劇場版まで、間にほかの役を挟まずに演じてきた深田は「パート1の時でも、“こんなドラマがあるんだ”ってびっくりしたのに、パート2があって、劇場版までできると思っていなかった。すごく居心地のいい、チームワークがとてもいい現場でした」とシリーズを通して振り返った。

同じくシリーズを通して、“Lの一族”の主でもある三雲尊を演じてきた渡部は「寂しいです。こんな気持ちは初めてかな。またみんなで違う物語を作ってもらいたいなと思ってる」と寂しさをあらわにし、さらに「私はまだまだやっていきたいんです、これを」と続編の制作を懇願する場面も。これには武内監督も「嬉しいですね。1話の時、このドラマどうなっちゃうのかなと思って作っていたので」と笑いを誘いつつも喜びを見せた。

本作では、円城寺輝を演じた大貫と、円城寺豪を演じた市村というミュージカル俳優が演じる父子によるシーンも注目だが、大貫は「市村さんと共演するのが夢だったので叶って嬉しい」と満面の笑みを浮かべた。また、市村は「どこかでミュージカル俳優として背負っているので、下手なところは見せられないと内心ドキドキしていました」と思いの内を明かした。

最後に深田は「華という役に愛着もありますし、私にとって宝物のような作品になりました。ちょっと寂しいですね、今日。自分の手から離れてしまうのが。でも、いつでもまた呼ばれたら仮面をつけて、みんなで集まりましょう」と笑顔を見せた。

【写真・文／編集部】

『劇場版 ルパンの娘』は2021年10月15日（金）より全国で公開！
監督：武内英樹
出演：深田恭子、瀬戸康史、橋本環奈、小沢真珠、栗原類、どんぐり（竹原芳子）／観月ありさ／岡田義徳、太田莉菜／藤岡弘、（特別出演）／市村正親、大貫勇輔、小畑乃々、マルシア、信太昌之、我修院達也、麿赤兒、渡部篤郎
©横関大／講談社　©2021「劇場版 ルパンの娘」製作委員会