歴史を変えた世紀のスキャンダルを描く実話ミステリー『最後の決闘裁判』のメイキング映像が解禁された。

名匠リドリー・スコット監督が、マット・デイモンとベン・アフレックが24年ぶりにタッグを組んで参加した脚本を映画化した本作は、史実としていまだに真相不明なフランス最後の決闘裁判を、事件を告発した被害者(ジョディ・カマー)、被害者マルグリットの夫(マット・デイモン)、訴えられた容疑者(アダム・ドライバー)の、登場人物3人の視点で描く。マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック、そして2019年にエミー賞主演女優賞を受賞した注目の演技派女優ジョディ・カマーという豪華キャストを迎え、歴史を変えた世紀のスキャンダルを描く実話ミステリー。“本当に裁かれるべきは一体誰なのか―”。

リドリー・スコット監督が描く世界観、登場人物3人による視点で一つの事象を描く『羅生門』的構成の妙、スクリーンで体感してこその映像美はもちろん、男同士の命をかけた決死の決闘シーンが観る者を魅了している本作。今回解禁されたメイキング映像では、そんな圧巻の決闘シーンの撮影裏側に迫る。

宙に吊るしたレールを走るワイヤーカメラや大規模な機材を駆使した壮大な撮影風景の中で、スコット監督自らが「4台から5台のカメラで追っているんだ」と複数のカメラを用い、360度全方向による撮影を行っていることについて説明。カルージュ役のマット・デイモンも「あらゆる方角から撮影しているよ」とスコット監督ならではの撮影方法に言及しているほか、「かっこいい決闘だ」と屈指のアクションシーンに自信を覗かせる一面を見せている。

過去にも『プロメテウス』などでもスコット監督と一緒に組んできた著名な撮影監督ダリウス・ウオォルスキーは「カメラを複数台使うってことは基本的に俳優の演技を考えているんだ。俳優が自由に動いたり、何度も繰り返す必要がないからね。決闘シーンはスタントコーディネーターのロブ・インチによって非常に素晴らしく構成されていた。初期のリハーサルから参加し、ロブと一緒にいろいろな撮影の案を練ったんだ。ワイヤーカメラと一緒に小型のカメラを使おうか、とか、とにかくいろいろな案を出して試したよ」と試行錯誤して作り上げた決闘シーンの撮影を振り返っている。

さらに、甲冑をデザインした衣装デザイナーのジャンティ・イェーツは「スコットは「甲冑!甲冑!甲冑!」とにかく常に「甲冑!」って叫んでいたわ。」と監督の甲冑に対しての並々ならぬ想いを明かしており、「甲冑の参考にしたのは主に彫像だったの。彫像はイギリスやスコットランド、アイルランドやウェールズのほぼ全ての教会にあったわ。そしてそれらは甲冑の資料としては完璧で素晴らしいものだったの。アダムの甲冑に関していえばバークシャーのどこかの騎士のものをそのままコピーさせてもらったわ」と驚きの制作秘話を語っている。

映像内ではその他にも、マルグリット演じるジョディ・カマーにスコット監督が演出をつける瞬間や、カルージュ演じるマット・デイモン、ル・グリ演じるアダム・ドライバーが、撮影の合間に「アダム、動けるか?」「もちろん」と会話した直後に、マットが「クソッ」と冗談を言う貴重なオフシーンも切り取られている。

メイキング映像

映画『最後の決闘裁判』は全国で公開中!
監督:リドリー・スコット
出演:ジョディ・カマー、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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