松居大悟監督が描くオリジナルラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』の特報映像が解禁された。
クリープハイプの尾崎世界観が自身のオールタイムベストに挙げるジム・ジャームッシュの名作映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた楽曲を受けて、松居大悟監督が初となる完全オリジナルラブストーリーとして書き上げた本作。怪我でダンサーの道を諦めた照生とタクシードライバーの葉。2人を中心に関わる登場人物たちとの会話を通じて都会の夜に無数に輝く人生たちの機微を繊細かつユーモラスに映し出す。年に一度訪れるある1日を、現代を反映させつつ描いた松居監督独自の物語を完成させた。主演は池松壮亮と伊藤沙莉。誰しも孤独と不安を感じたことのある夜に少しだけ無敵になれる一瞬の永遠を切なく映し出し、やがて夜が明けて再び世界が動き出す直前の澄んだ空気を見事に表現している。
今回、本作の特報映像が解禁された。「ずっと会話になんてなってなかったのかもね。」葉(伊藤沙莉)の言葉と、ものかなしいそれぞれの表情から始まった映像は、一変してすぐに幸せな二人を映し出す。二人で住んだ家、二人で乗ったタクシー、二人だけの水族館、二人で観たあの映画、二人で食べたケーキ。 “ある一日だけで綴られる6年間” これは二人が幸せだった時間を意味するのか。まるで幸せが溢れ出てしまったかのように「来年の誕生日プロポーズしよ。」と呟く照生(池松壮亮)。思わぬ一言に嬉しそうに聞き返す葉だが、照生は笑って誤魔化してしまう。
“二度と戻れない なんでもない 愛おしい日々”がこれまで映し出されてきた二人の時間を思い起こさせます。そしてその後に続くのは、本作のタイトル『ちょっと思い出しただけ』と屋上で花火をする葉と照生。冒頭から終わりにかけて大きく変化した二人のセリフと表情、さらにタイトルが意味するものとは…。ティザービジュアルの解禁、そして特報の解禁とますます二人の物語に惹きつけられる。
なお、本作は本日10月30日(土)より開催の第34回東京国際映画祭において、コンペティション部門に選出されている。
特報映像
【ポスタービジュアル】
『ちょっと思い出しただけ』は2022年早春に公開!
監督・脚本:松居大悟
出演:池松壮亮、伊藤沙莉、國村隼、永瀬正敏、尾崎世界観(クリープハイプ )、成田凌、菅田俊、神野三鈴、篠原篤
配給:東京テアトル
©2022『ちょっと思いだしただけ』製作委員会