話題沸騰のベストセラー小説を映画化した『ボクたちはみんな大人になれなかった』のメイキング映像が解禁された。
2016年に初版発行されて以来、世代を超えて共感の声が広まり続けている『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮文庫刊)は、作家・燃え殻によるデビュー作。ウェブメディアの連載やSNS上で大きく話題を呼び、あいみょんを始め、糸井重里、小沢一敬、会田誠、吉岡里帆、EXITの兼近大樹といった様々なジャンルのクリエイターや著名人から悶絶する程に絶賛され、誰もが感じる切なさや懐かしさが凝縮されたこの物語は、10代や20代からは時代を超えて感情に訴える“エモさ”で話題を呼び、30代や40代からは舞台となっている90年代を代表するミニシアター、渋谷の街、流行した音楽や映画のタイトルなど当時のカルチャーを懐かしみながら楽しめると様々な年代を魅了し続けている。
今回解禁されたメイキング映像は、主人公・佐藤役の森山未來のギプスに、佐藤のかつての恋人かおり役の伊藤沙莉が森山の似顔絵を描くという撮影現場が和む場面を捉えている。劇中では佐藤がとある理由で事故に遭い、その後ギプスをつけるというシーンがある。かおりはそれに寄りそうのだが、なんと劇中でギプスに描かれていたギプスへのお見舞いイラストは伊藤沙莉本人が描いたものだったのだ。気合を入れてペンで書き込む伊藤沙莉だが、ギプスに描くのは難しかったのか、完成した森山の似顔はイラスト感の強いものに仕上がった。スタッフも一緒になり森山未來も伊藤沙莉も笑い合い、撮影現場はとても和やかな雰囲気であった。スタンバイ直前のため、両者ともにマスクを外している状態だが、検温・消毒を徹底のうえ、撮影に臨んでいたとのことだ。
伊藤沙莉自身も「私が現場で悩んでしまった時に「沙莉ちゃん」と呼ばれて行ってみたら、『なにか描いてよ』って言われたんです。それで絵を描いてたら悩んでいたことをすっかり忘れちゃって。『全部委ねよう』と思った瞬間でした。」と語っており、こちらの映像は伊藤沙莉自身の中でも森山未來の何気ない提案により、それまでの撮影の緊張がほぐれる特別な瞬間だったことが分かる。劇中ではギプスが映るシーンは一瞬だが、このような細かな点にもこだわって制作されており、それが役者一人一人にとってかけがえのない時間だった、という雰囲気はきっと映画本編にもにじみ出ていることだろう。
メイキング映像
Netflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』は2021年11月5日(金)よりシネマート新宿、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほかで公開&Netflixで全世界配信開始!
監督:森義仁
出演:森山未來、伊藤沙莉、東出昌大、SUMIRE、篠原篤、平岳大、片山萌美、高嶋政伸、ラサール石井・大島優子/萩原聖人
配給:ビターズ・エンド
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