2022年5月6日(金)より東京・新国立劇場小劇場にて上演される舞台『ロビー・ヒーロー』で中村蒼が主演を務めることが決定した。
ドラマや映画、舞台に数多く出演し、近年もNHK連続テレビ小説『エール』の村野鉄男役をはじめ、ドラマ『ネメシス』(日本テレビ)、『神様のカルテ』(テレビ東京)などに出演する中村蒼。12月18・25日放送のNHK土曜ドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』では、廃業寸前の厩舎を営むやる気のない調教師・緑川光司を演じることが決定しており、ひとりの女性騎手との出会いにより、共に成長し人生を再生していくストーリーに期待が高まっている。
そんな中村にとって、新国立劇場小劇場は、2006年に主演舞台『田園に死す』で俳優デビューを果たした劇場。2013年に新国立劇場主催公演『つく、きえる』にて再び主演で同劇場のステージに立って以来、本作は9年ぶり3度目の新国立劇場小劇場での主演作品。また本作の演出を務める桑原裕子とは、2019年、赤坂ACTシアターで公演の舞台『忘れてもらえないの歌』(福原充則作・演出)にて、共に出演者としての共演経験があるが、演出としては初のタッグとなる。
本作『ロビー・ヒーロー』は、新国立劇場2021/2022シーズン3作品のひとつで、シリーズ「声 議論,正論,極論,批判,対話・・・の物語」の第二弾として上演される。2017年アカデミー賞脚本賞受賞で話題となった映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケネス・ロナーガンが執筆。自分のやりたいことを見いだせずロビーの警備員として過ごしている若者が、おもわず口を滑らせてしまったことから起きるトラブルとその顛末を描く。
ジェンダー、上司と部下、人種など、さまざまな格差のレイヤーがある中で、彼なりに考えて起こした行動は、果たして正義なのか、正論とはいったい何なのか…。自己承認欲求がSNSであふれ出す現代で、さまざまな角度から考えられ、また身近に感じる戯曲となっている。2001年にオフ・ブロードウェイ初演、翌年にはウエストエンドで上演、18年にはブロードウェイでリバイバル上演された本作が、新国立劇場初登場の桑原裕子を演出に迎え、日本初演を迎える。
中村蒼 コメント
正義、正論は誰かを救う一方で、誰かを傷つけてしまうものかもしれません。だからいざ行動する時には迷いが生じてしまう。
今作は正義をかざす難しさと大切さを描いています。
僕自身のデビューが新国立劇場で、2013年には再びこの劇場立って今回9年ぶり3度目となります。個人的にとても思い入れのある劇場でまたお芝居が出来る幸せを噛み締めて今作に臨みたいと思います。
演劇『ロビー・ヒーロー』概要
会場:新国立劇場 小劇場
公演日程:【本公演】2022年5月6日(金)~22日(日)、【プレビュー公演】5月1日(日)・2日(月)
出演:中村蒼、岡本玲、板橋駿谷、瑞木健太郎
チケット一般発売日:2022年4月10日(日)
料金:【本公演】A席7,700円、B席3,300円(税込)【プレビュー公演】A席5,500円、B席2,200円(税込)
公演詳細: こちら