松居大悟監督が描くオリジナルラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』が第34回東京国際映画祭にて観客賞とスペシャルメンションを受賞、併せて公開日が2022年2月11日(金・祝)に決定した。
クリープハイプの尾崎世界観が自身のオールタイムベストに挙げるジム・ジャームッシュの名作映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた楽曲を受けて、松居大悟監督が初となる完全オリジナルラブストーリーとして書き上げた本作。怪我でダンサーの道を諦めた照生とタクシードライバーの葉。2人を中心に関わる登場人物たちとの会話を通じて都会の夜に無数に輝く人生たちの機微を繊細かつユーモラスに映し出す。年に一度訪れるある1日を、現代を反映させつつ描いた松居監督独自の物語を完成させた。主演は池松壮亮と伊藤沙莉。誰しも孤独と不安を感じたことのある夜に少しだけ無敵になれる一瞬の永遠を切なく映し出し、やがて夜が明けて再び世界が動き出す直前の澄んだ空気を見事に表現している。
今回、10月30日(土)~11月8日(月)の10日間にわたって開催された第34回東京国際映画祭コンペティション部門に出品された本作が観客賞を受賞、また審査員からスペシャルメンションが授与された。併せて、全国公開日が2022年2月11日(金・祝)に決定した。東京国際映画祭での上映で、少しずつ口コミが広が「公開まで待てない!」という声が上がる中、約3か月後の公開が決定した。
松居大悟(監督)コメント
4回目の参加で、初めて両手に重さを感じているのがすごく嬉しいなと思います。
『ちょっと思い出しただけ』という作品は、この2年くらいの世界中の苦しい時間だったり、悔しい時間だったりっていうものが”ただ悲しいってこと、嫌なことだったり”ではなく、”人と会える瞬間の嬉しさ、鮮やかさ”が愛しく思えるように、過去と今を等しく抱きしめられるように作りました。
前に進んでいって欲しいという想いを込めて作ったので嬉しいです。
この作品は尾崎くんの主題歌によって生まれた物語。
尾崎くんが明日誕生日なので、誕生日プレゼントとして伝えられて嬉しいなと思います。
映画に関わった皆さん、ありがとうございます。
東京映画祭スタッフの皆様、ボランティアの皆様にも敬意を評します。
これからも映画を作ります。ありがとうございました。
『ちょっと思い出しただけ』は2022年2月11日(金・祝)より全国で公開!
監督・脚本:松居大悟
出演:池松壮亮、伊藤沙莉、河合優実、大関れいか、屋敷裕政(ニューヨーク)/尾崎世界観、渋川清彦、松浦祐也、篠原篤、安斉かれん、郭智博、広瀬斗史輝、山﨑将平、細井鼓太、成田凌、市川実和子、高岡早紀、神野三鈴、菅田俊、鈴木慶一、國村隼(友情出演)/永瀬正敏
配給:東京テアトル
©2022『ちょっと思いだしただけ』製作委員会