Netflixのラインナップイベント『Netflix Festival Japan 2021』が11月10日（水）に都内で行われ、Netflixシリーズ『新聞記者』の米倉涼子、綾野剛、藤井道人監督が登壇した。

Netflixは、11月9日（火）・10日（水）の2日間にわたり、『Netflix Festival Japan 2021』と題し、アニメ作品、日本実写作品、海外作品などバラエティ豊かなラインナップイベントを開催。9日の＜アニメDay＞に引き続き、2日目の10日は＜ライブアクションDay＞が行われた。

妻たちは、なぜ一線を超えたのか―。様々な事情と想いを抱える女性たちの禁断の不倫愛を題材に、グランドジャンプめちゃ（集英社）で連載中、累計280万部を超える黒澤Rによる大ヒット同名漫画を原作にした本作。風情ある風景が残る下町に隣接する高層タワーマンションの最上階。平賀さくら（篠原涼子）は、ある事故をきっかけに美容師としての夢を諦め、結婚。多数のサロンを手がける夫と、誰もが羨む華やかな人生を歩んでいるかと思われていたが、実は夫からのDV、そしてモラハラに苦しむ日々を送っていた。それでもサロンの共同経営者としての仕事を自分の居場所と信じ、夫から離れることが出来ないさくらは、偶然立ち寄った金魚屋で運命的な出会いを果たす。金魚鉢の中で泳ぐ“金魚”に自分を重ねるさくらと、彼女をまっすぐに見つめる春斗。やがて、夫の暴力が限界となって家から逃げ出したさくらは、春斗と一線を超えてしまう。それは刹那的な逃避なのか、それとも運命の恋なのか―。

記者役として撮影に臨むにあたって新聞社を訪れ「気づいたらかなり長い時間」にわたって実際の記者に話を聞いたという米倉。演じるにあたっては「人に寄り添う新聞記者であるということが大事で。努力と諦めない気持ちを大切にして、真実を伝えていきたいという強い思いを持った、思いを伝える信念だけは強い女性だと思いました」と役を解釈して臨んだという。

一方で、「ベスト3に入るくらい精神的にきつい役でした。自分の気持ちなのか役の気持ちになっているのか、自分自身はどうなんだと（自身が演じる）村上から問いかけられている気がした」と振り返った綾野。

また、お互いの印象について聞かれると「かっこよくて…噂ではちょっと変わりものみたいな。とにかくストイックだなと」と振り返ると、綾野は「ただただ素敵な人です。温かいんです」と笑顔で語った。

さらに本作には新聞配達をする就職活動中の大学生として横浜流星が出演しているが「映画を作って感じたことを具体的にキャラクターとして表現したい。遠い世界に感じている人たち、自分の人生の中に政治だったり新聞がない新聞配達員の男の子の話を描きたいと思って横浜流星くんに託しました」と語る藤井監督は、本作での横浜について「彼のベストアクトだと言っても過言じゃないくらい素晴らしい演技をしてくれた」と称賛した。

最後に米倉は「世界中の190以上の地域・国で作品を見ていただく機会があると思うと緊張と嬉しさでたまりません。私たちの思いを込めて作りましたので、ぜひ見ていただきたいです」と本作をアピールした。

【写真・文／編集部】

Netflixシリーズ『新聞記者』は2022年1月13日（木）より全世界独占配信！