誰かを好きになることなんて一生ないと思っていた…恋を諦めた2人の物語『恋する寄生虫』の本編&メイキング映像が解禁された。
いま最も期待を集める新鋭作家・三秋縋の「恋する寄生虫」を原案とした本作。心の痛みを抱えた孤独な若者の切ない恋愛に涙する。W主演を務めるのは林遣都と小松菜奈。抜群の演技力に定評のある2人が本作で待望の初タッグを組む。林が極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に生きる青年・高坂に、小松が視線恐怖症に苦しむ不登校の女子高生・佐薙に扮し、繊細で儚い恋物語を紡いでいく。監督を務めたのは柿本ケンサク。潔癖症に苦しむ孤独な青年と、視線恐怖症の不登校女子高生。誰かを好きになることなど一生ないと諦めていた孤独で不器用な2人が出会い、運命の恋に落ちる。しかし彼らの幸福な日々はそう長くは続かなかった―。観た人の心にそっと寄り添う感動の物語。
先週より公開され、SNSや映画レビューサイトに絶賛の声が寄せられている本作。「映像が面白い!」「2人に共感できる映像がすごい」など、柿本ケンサク監督が手掛けたユニークな映像表現が多くの観客の心を掴んでいる。たくさんの印象的な映像があるなかでも特筆すべきは、林遣都扮する高坂の潔癖症と、小松菜奈扮する佐薙の視線恐怖症をCGを用いて見事に表現したシーン。高坂の手のひらからばい菌が広がっていく想像の描写や、グロテスクな目玉に囲まれ佐薙が怯える様子など、通常では目に見えないものを恐れる彼らの日常を具体的に描き、観客の想像をより膨らませている。特殊効果の映像が注目されているが、中にはハリウッド映画のような大規模な方法で撮影されたシーンも。
今回、そんな迫力満点の本編&メイキング映像が解禁された。極度の潔癖症を抱える高坂は他人の存在を受け付けられず、体が限界を超えると嘔吐してしまう。他人と接触しなければならない公共交通機関も避け自転車に乗る生活をしているが、ある事情からやむを得ず苦手なバスに乗車することに。耐えられなくなってしまった高坂の吐き気が込み上げるという表現を、“波が襲ってくる”という視覚的な比喩で表現している。
現実的にはありえない映像だが、なんとこちらは本物のバスに大量の水を流し込んで撮影されている。窓の景色は合成のため、バスの周りにグリーンバックをセッティングしたうえで、後部ドアの部分から滑り台のような装置を作り、海藻が入った大量の水がバスの中の林目掛けて一気に流し込まれた。さらにこのシーン以外に、高坂の部屋のシーンでも同様の演出があり、そちらは別場所で撮影されていた高坂の部屋のセットをそのまま屋外に持ち込み、大量の水を流して撮影された。1日で2つの洪水シーンを撮影したため、林にとっては丸一日ずぶ濡れで体を張った撮影日となった。
本編映像&メイキング映像
『恋する寄生虫』は2021年11月12日(金)より全国で公開!
監督:柿本ケンサク
出演:林遣都、小松菜奈、井浦新、石橋凌
配給:KADOKAWA
©2021「恋する寄生虫」製作委員会