『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』の完成報告イベントが11月24日(水)に都内で行われ、松本潤、香川照之、杉咲花、木村ひさし監督が登壇した。

本作は、個性豊かな弁護士たちが、99.9%逆転不可能な刑事事件に挑んでいく新感覚の痛快リーガル・エンタテインメント。日本の刑事裁判における有罪率は99.9%。起訴されたらほぼ有罪が確定してしまう中で、最後の“0.1%”まで諦めず、事実を追求する弁護士たちの姿を描く。映画では、超型破りな弁護士・深山(松本潤)、敏腕弁護士・佐田(香川照之)、新米弁護士・穂乃果(杉咲花)の元に15年前に起きた毒物ワイン事件に関する依頼が舞い込んでくる。その事件には、謎の弁護士・南雲(西島秀俊)とその娘エリ(蒔田彩珠)が関わっていた。深山たちは、事件が起きた村で出会った青年・守(道枝駿佑)の協力を得ながら徹底的に調べていくが、まさかの冤罪を生んでしまう―。ピンチに追い込まれた深山たちは0.1%の事実にたどり着くことができるのか?

2016年に放送されたSEASON I、2018年に放送されたSEASON IIに続き、年末にスペシャルドラマが放送され、翌日からは劇場版が公開される本作。今年の4月~7月にかけて撮影が行われたという本作を「楽しかったです。新たなキャストも出てくるので、どう絡んでいくのか、どういう展開になるのか、僕自身も楽しみに台本を開いた」と振り返った主演の松本。

実際にクランクインしてからも「スタッフに会うと深山の雰囲気はすぐに戻る感じはある」という松本に、香川も「何かを思い出す、引き戻す必要がない」とチームワークの良さをうかがわせた。そんなキャスト陣の中に、今回参加した杉咲は「すごく楽しかったです」と笑顔を見せ、「大事な役どころだと思うのでとても緊張したんですけど、みなさんが温かく、優しく迎え入れてくださって、クランクアップの日が寂しくなりました」と振り返った。

その杉咲について、松本は「クランクインしてすぐに2人で関係性を作っていくシーンから撮影を始められた」と明かし、「『99.9』の世界観にあっという間になじんで入っていったのがすごいと思いました」と撮影現場を振り返った。

さらに松本は自身の撮影がない日にも撮影現場を訪れていたといい、「西島(秀俊)さんと蒔田(彩珠)がインだと思うんですけど、お会いしていなかったのでご挨拶に行ったり。直接言葉を交わすシーンがない方もいらっしゃったのでご挨拶させていただきました」と明かした。そんな松本の座長としての姿に杉咲は「勉強になることばかりでした。悩んでいるときに『どう?』と聞いてくださったり、相談させてもらえる機会を作ってくださったり。スタッフさんのみなさんのお名前も覚えて、さりげなくコミュニケーションを取られている姿を見て、座長としてかっこいい姿をたくさん拝見させていただきました」と大絶賛し、これに松本も照れ笑いを浮かべていた。

最後に松本は本作の手ごたえを「まさしく99.9。自信を持ってお届けできる作品に仕上がったと思います。0.1%の意味はまだ公開されていないし、観客の人たちに見ていただいて、それぞれ感じていただいて0.1が埋まるのではないかと」とコメントし、「2022年に入ってガッツリ仕事をリスタートするタイミングで撮影をさせていただきました。連続ドラマのシリーズをやらせていただいたところに「おかえり」と言ってもらえるようなところで仕事ができたのは『99.9』という作品に感謝しています。2021年の終わり、2022年の始まりに気持ちよく劇場を後にしていただけるような作品に仕上がっています」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』は2021年12月30日(木)より公開!
監督:木村ひさし
出演:松本潤、香川照之、杉咲花、片桐仁、マギー、馬場園梓、馬場徹、映美くらら、池田貴史、岸井ゆきの、西島秀俊/道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)、蒔田彩珠/榮倉奈々、木村文乃、青木崇高/高橋克実、石橋蓮司/奥田瑛二、笑福亭鶴瓶、岸部一徳
配給:松竹
©2021『99.9-THE MOVIE』製作委員会