『ラストナイト・イン・ソーホー』特別試写会イベントにエドガー・ライト監督がロンドンからリモートで参加

『ラストナイト・イン・ソーホー』の公開記念イベントが11月29日（月）にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、エドガー・ライト監督がロンドンからリモート登壇、長濱ねる、小島秀夫が登壇した。

エドガー・ライト監督が60年代ロンドンとホラー映画への愛を込めて贈るタイムリープ・サイコ・ホラーである本作。出演するのは、『ジョジョ・ラビット』で脚光を集め、M・ナイト・シャマラン監督最新作『オールド』にも出演する新鋭トーマシン・マッケンジー、そして『クイーンズ・ギャンビット』でゴールデングローブ賞ミニシリーズ／テレビムービー部門の主演女優賞を受賞した最注目の若手女優アニャ・テイラー＝ジョイが名を連ねる。トーマシンとアニャは、ロンドンの異なる時代に存在する2人の若い女性を演じる。彼女たちはある恐ろしい出来事によって、それぞれが抱く“夢”と“恐怖”がシンクロしていく。同じ場所で異なる時代を生きる二人が出会ったとき、果たして彼女たちに何が起きるのか―。

作品の内容にあわせて60年代ファッションで登場した長濱は「60年代の感じで来ました」と挨拶。本作のエドガー・ライト監督とは「Twitterでフォローしあって」と以前から交流があったといい、「2年前に（ロンドンの）ソーホーのホテルで会ったのが最後」と振り返った。その小島は本作について「ちょっと嫉妬しました」と言い、「今までとはちょっと違う、とびぬけた感覚。ビックリしました。傑作です」と大絶賛した。

本作が“すごく好き”という長濱は「音楽が素敵。エロイーズが使っていたBEATSのヘッドフォンが一緒だったり、私も中学の時にロンドンのファッション・オブ・カレッジに行きたいなと思って調べていたので、主人公と自分がリンクするところがあって、そこも嬉しかったです」と笑顔を見せた。

ロンドンのエドガー監督に、撮影方法や「グリーンバックは使ってないんですか？」など具体的な質問が次々と飛び出し、興味津々の様子の長濱と小島。さらに観客からの「色彩設計のこだわりを感じた。苦労は？」と言う質問には「現代は色合いを抑え気味にして、60年代に行くと爆発するような色彩のデザイン。過去から未来に移行していくと色もついていく」と答えたエドガー監督。真摯に答えるエドガー監督の回答に、登壇者も耳を傾けていた。

また、本作では“夢”がキーワードにもなっているが、それぞれの夢を聞かれると「読書が好きなので、壁一面に大きな本棚がある家に住みたい」と答えた長濱。一方でコジマは「宇宙飛行士になりたいです。JAXAが募集しているのでどうしようかなと悩んでいるところです（笑）」と答え、これにエドガー監督は「（自分も）小さなころから宇宙飛行士になりたかったので最高ですね」と共感している様子だった。

最後に長濱は「また何度も見返したいと思いました。細かいところもたくさんのこだわりが詰まっている映画だと改めて分かったので、何度も映画館に足を運んで楽しませていただきたいと思います」、小島は「怖いシーンもあるんですけど、美しい夢見る映画、キラキラした映画です。クリスマスにすごく合うホラー。僕もあと2～3回行きたいと思います」、エドガー監督は「自分にとって誇らしく思える作品です。出来作った時は世界の人に見てもらえるかは分からないので、それを当たり前だと思わないようにしています。今回見ていただくことはスリリングなことだし、本当であれば日本に行きたかったんですけど、それは次回にと思っています」とメッセージを送った。

【写真・文／編集部】

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