『彼女が好きなものは』の初日舞台挨拶が12月3日(金)にTOHOシネマズ池袋で行われ、神尾楓珠、山田杏奈、三浦獠太、草野翔吾監督が登壇した。

ゲイであることを隠して⽇々を過ごす男⼦⾼校⽣・安藤純と、BL好きを隠しているクラスメイトの⼥⼦・三浦紗枝が、書店で鉢合わせたことから急接近。やがて紗枝から好きだと告⽩された純はある想いを秘め付き合うことに―。主人公の安藤純を演じるのは神尾楓珠。純に恋をする女子高校生の三浦紗枝役は山田杏奈。純の幼馴染みの高岡亮平役に前田旺志郎、クラスのリーダー的存在の小野雄介役に三浦獠太、紗枝の親友の今宮くるみ役を池田朱那、純の恋人・誠役を今井翼が演じる。

全国公開の初日を迎え、「無事に初日を迎えることができてホッとしています」と笑顔で挨拶した主演の神尾。一方で、この日が初めての舞台挨拶となった三浦は「初めてなもので緊張しています」と緊張を隠せない様子だった。

本作が3度目の共演となった神尾と山田だが、映画初出演となる三浦は「最初に会った時は怖い人だと思っていたけど」と神尾の印象を明かしつつも「(今では)楓ちゃんって呼ばせていただいている」と仲の良さをうかがわせた。山田については「僕のほうが年は上なんですけど、大物みたいなオーラがあって」とそのオーラに圧倒されていたことを明かし、山田も「一生懸命で、緊張してるのかなっていう日もあった」と現場での三浦の様子を振り返った。

舞台挨拶では、この日は登壇が叶わなかった磯村勇斗と今井翼からのビデオメッセージが上映され、その今井との共演シーンが多かった神尾は「初めてご一緒してから“誠さん(今井の役名)”という人しかできなくて。包み込むような優しさがあふれ出ていた」と明かした。

また、今回の舞台挨拶が行われたTOHOシネマズ池袋の周辺でもロケが行われた本作だが、中でも「サンシャイン水族館で(三浦透子演じる)奈緒さんとペンギン見ながらアフレコしているところが楽しかったです。“どうやって読むんだろう”と思っていたんですけど、意外とやってみたらノリノリで。好きなものについて話すときの楽しそうな感じが出せたらと思っていたので、楽しみながらお芝居していました」と時おり笑いながら振り返っていた。

「初日に撮ったシーンが忘れられない」という三浦は「緊張してて、ガッチガチで何回もNG出しちゃって」と明かし、さらにその初日の撮影について同じシーンで共演した前田旺志郎からいじられることもあるようで「胸に刻んで今後がんばっていきたいなと思っています」と苦笑する場面も。

最後に神尾は「作品として伝えたいこともあって、僕らの中でもそれぞれ伝えたいことがあって。でもそれは人それぞれで、何が正解だということはないと思うので、見て感じて考えて、自分なりの正解を見つけてもらえたらうれしいです」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『彼女が好きなものは』は全国で公開中!
監督・脚本:草野翔吾
主演:神尾楓珠、山田杏奈、前田旺志郎、三浦?太、池田朱那、渡辺大知、三浦透子/磯村勇斗、山口紗弥加/今井翼 
配給:バンダイナムコアーツ、アニモプロデュース
©2021「彼女が好きなものは」製作委員会