衝撃作『さがす』で異才・片山慎三監督が衝撃の商業映画デビューで映画界に旋風を巻き起こす。

『岬の兄妹』で各界から激賞が相次ぎ、国内外の映画業界に衝撃を与えた片山慎三監督の長編2作目にして商業デビュー作『さがす』。主人公・原田智を演じるのはマルチに活躍を続ける佐藤二朗。本作ではユーモラスなパブリック・イメージを封印し、底知れない凄みと可笑しみがせめぎ合う演技で、姿を消した父の苦悩や矛盾を説得力あふれる演技で表現した。智の娘・楓には今回共演した佐藤をして「天才」と言わしめ、話題となった映画『空白』での古田新太の娘役や「おかえりモネ」でも注目される伊東蒼。指名手配中の連続殺人犯・山内照巳には『東京リベンジャーズ』や「おかえりモネ」など数多くの話題作に出演し、独特の存在感を放ち続ける清水尋也。自殺志願者・ムクドリをNetflixドラマ「全裸監督」で注目を浴びた森田望智。片山監督の豪胆かつ緻密な演出のもと、多彩なキャストが織り成す静と動を巧みに表現した演技の応酬が、衝撃的な物語に圧倒的なリアリティを与える。

先日行われた第34回東京国際映画祭では特集が組まれ、『空白』『BLUE/ブルー』など新作が発表されるたびに話題を集める吉田恵輔監督、『ミッドナイトスワン』で映画賞を総なめにした内田英治監督、世界的名匠の黒沢清監督など,人間の心理をつぶさに見つめ、それをエンターテインメントとしても昇華し、世に放つ監督たちは、国内のみならず世界から注目を集めている。

そんな中、ポン・ジュノ監督の下で助監督を務めるなど、昨今のアジア映画界を席巻する韓国映画界でも研鑽を積み、自主映画『岬の兄妹』(18)で長編映画監督デビューを果たすと、国内外の名だたる著名人から絶賛の声が相次ぐなど日本映画界に衝撃を与えた片山慎三監督の満を持しての商業映画デビュー作『さがす』が公開となる。監督は佐藤二朗に手紙で主演を依頼し、脚本を読んだ佐藤二朗は「すごい作品になると思う」と語っている。片山慎三監督が自問自答を繰り返して作り上げた物語は、見る者の価値観を覆し、すべての予想を裏切るストーリー展開で観客自身の心の奥底にひそむ苦悩や矛盾をもスクリーンに映し出す。

アジア最大規模を誇る第26回釜山国際映画祭で世界初上映となったワールドプレミアでは韓国の観客や映画監督たちから大絶賛を浴びた。ディズニープラス スターで配信予定の『ガンニバル』への監督抜擢が発表されるなど次世代を担う最注目の片山慎三は、今後の日本映画界を背負う監督になるはずだ。本作のティザービジュアル、本ビジュアルなどのデザインを担当してきた韓国気鋭のデザイン会社propaganda(プロパガンダ)は「本プロジェクトでは、言葉や文化の違いを超えて、アイデアやデザインを共有することができ、とても刺激的でした。」とコメント。これからの映画界を牽引していくであろう日韓の才能が集結した本作。日本国内のみならず、世界に放つ“唯一無二の衝撃作『さがす』”の公開に期待が高まる。

『さがす』は2022年1月21日(金)よりテアトル新宿ほか全国で公開!
監督・脚本:片山慎三
出演:佐藤二朗、伊東蒼、清水尋也、森田望智、石井正太朗、松岡依都美、成嶋瞳子、品川徹
配給:アスミック・エース
©2022『さがす』製作委員会