スティーブン・スピルバーグ監督が伝説のミュージカルを映画化した『ウエスト・サイド・ストーリー』のスピルバーグ監督が“本作への想い”を語る特別映像が解禁された。

物語の舞台は1950年代のニューヨーク──マンハッタンのウエスト・サイドには、夢や成功、そして自由を求める多くの移民たちがいた。しかし、差別や偏見による社会への不満を抱えた若者たちは、やがて仲間と集団を作り激しく敵対し合っていく。ある日、ジェッツと呼ばれるチームの元リーダーのトニーは、対立するシャークスのリーダーの妹マリアと出会い、一瞬で惹かれあう。ふたりの禁断の恋が、多くの人々の運命を変えていくことも知らずに…。

今回、スピルバーグ監督が本作の制作秘話を明かす特別映像が解禁された。「長年の夢が実現し、ついに映画化できた」と本作への愛を語るとともに、不朽の名作を“今この時代”に描くことについての想いを明かしている。

これまで数々の名作を世に生み出しハリウッドで歴史を作り続けてきたスピルバーグが、監督キャリア史上初めて手掛けるミュージカル映画となる本作。映像は、そんな本作に懸ける真剣な想いが伝わってくるようなスピルバーグの撮影中の様子から始まる。「私が挑むべきミュージカルをずっと探し続けていました。『ウエスト・サイド・ストーリー』のレコードを10歳の時に聞いて以来、頭から離れません。長年の夢が実現し、ついに映画化できたのです」と、幼少期から常に寄り添っていた物語を、自身の手で映画化することへ喜びを語るスピルバーグ監督。

スティーブン・スピルバーグ監督

本作では“異なる立場を超えて、私たちは手を取り合うことができるのか?”というテーマのもと、トニーとマリアの燃え上がるような“禁断の愛”が圧倒的なダンスと数々の名曲とともに描かれているが、スピルバーグ監督は「考えの異なる人々の間の分断は昔からあります。ミュージカルで描かれた1957年のシャークスとジェッツの分断よりも、私たちが直面している分断の方が深刻です。5年をかけた脚本づくりの過程で気付いたのです。人々の分断は広がり、もはや人種間の隔たりは一部の人の問題ではなくなった。観客すべてが直面する問題なのです」と、“今”を生きる人々にとっても重要なテーマであり、だからこそ60年以上の時を経た今、再び映画化する意味があったといい、「あらゆる世代に訴えかける深い物語です。愛はどんな隔たりも埋めてくれます。時代を超えて何度でもこの物語を思い出すことでしょう」と、いつの時代においてもその中にある“愛”が人々を深く感動させることを語った。

マリア役のレイチェル・ゼグラーは本作について「この物語は明らかに社会で起きていることとずっと関連性を保っているわ。この映画には多くのメッセージがあると思うの。中でも最も重要なものの一つは、“私たちには居場所がある”ということ。本作で歌われる楽曲はただの希望の歌ではなく、大きな宣言だと思うわ」と熱く語る。トニー役のアンセル・エルゴートも「ストーリーがとても素晴らしいと思う。笑わせてくれるし、泣かせてくれるし、愛を感じさせてくれる。そして素晴らしいダンス、歌、音楽がある。そういう理由で、これは本当に作品として傑作なんだ」と本作の色褪せない魅力を語った。

特別映像

『ウエスト・サイド・ストーリー』は2022年2月11日(金・祝)より全国で公開!
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デ・ボーズ、マイク・フェイスト、デビット・アルバレズ、リタ・モレノ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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