『フラ・フラダンス』の 〔いついろディライト!!〕【極音】応援上映が12月26日(日)に立川シネマシティで行われ、オハナ・カアイフエ役を演じた声優の前田佳織里、水島精二総監督が登壇した。

スパリゾートハワイアンズのダンシングチーム、通称“フラガール”。かつて姉もフラガールだった夏凪日羽は、新入社員、つまり新人フラガールのひとりとして、フラダンスと出会い、姉と同じステージに立つが…。同期入社の仲間とともに、ステージから笑顔を届ける仕事を選んだ彼女たちの、彼女たちにしかできないフラを目指す日々が始まる。本作でオリジナルアニメ映画初主演となる福原遥が、フラガールだった姉の後を追い同じ世界に飛び込んだフラ初心者の主人公・日羽役を演じるほか、山田裕貴、ディーン・フジオカが出演。

「アローハー!」と元気よく挨拶した前田は「先ほど応援上映の様子をちらっと見させていただいて、本当に皆さんが盛り上がっている様子が伝わってきて嬉しかったです」と挨拶。応援上映に加えて、【極音】上映を体感した水島総監督は「スピーカーシステムが他の劇場と違う、独自のスピーカーを採用していて、僕も実際にエンジニアの方と一緒に調整させていただいた。本当に幸せな音にしていただいて、堪能することができました」と喜びをみせていた。

今回のイベント名にもなっている、〈いついろディライト!!〉制作のこだわりについて水島総監督は「映画の中で“突破口のシーン”となっている。日羽たちが一年間の間に成長して、最終的にお客さんの前で何を表現するかと考えた時に、新しい形の“フラ”を表現したいと思っていた。最初はポップスとかも考えたんですが、でんぱ組.incの『サクラあっぱれーしょん』という曲を聞いて、アイドル調の曲にしようと思ったのがきっかけ。そういった発想はあったんですが、実際にできるかわからなかったのでフラの先生に聞いたら、海外ではマイケル・ジャクソンやマドンナの曲で、フラを踊っていると聞いて、やってみようと思ったのがきっかけ」と制作時の裏話を明かした。

〈いついろディライト!!〉が劇中で披露する「ありがとFOR YOU」は、本作の主人公・夏凪日羽の声を担当した福原遥を筆頭に、美山加恋、富田望生、前田佳織里、陶山恵実里が別キャラクーに扮して歌っていることも話題となっているが、最初はその設定ではなかったと聞いた前田は驚きながら「アフレコの前に歌を録ったんですけど、全くの別のキャラクターとして歌うと聞いてビックリしましたね(笑)私としては、アイドルってどんなときでも笑顔であったり、勇気を与えてくれる存在で、自分自身がアイドルコンテンツに深く関わらせていただいていたので、これはデビュー当時からお世話になっている方への恩返しだと思って臨みました!水島総監督からも太鼓判を押していただいて、ほっとしたのを覚えています」と普段と違った形で作品に参加できたことを喜んだ。

前田のコメントを聞いた水島総監督は「前田さんは度胸があるからね(笑)収録当日に歌ってもらうキャラクターはこんな感じですと簡単に説明しただけでしたからね」と当日の様子も明かした。さらに前田は「本当に大好きな曲になりました。収録前からデモ音源をずっと聞いていたんですけど、振り付けも独特で中毒性のあるキャッチーな音楽ですね」と語った。水島総監督さらに楽曲について「108分の映画の中で流れるのは2回だけ。なので一回目で強いインパクトを残すような耳に残る楽曲にしようと思ってこの曲にしました。日羽というキャラクターが何かを主張するようになる前に、日羽の記憶の中に”楽しかった”という感情が刻まれるシーンなので、とても重要な楽曲です」と楽曲に込めた想いを語った。

そして、“今年はどんな一年だったか”という質問に前田は「今年一年は飛躍の年になったのかなと思います。今まで挑戦してこなかった仕事をやらせていただき、仕事の幅を増やすこともできました。コロナ禍で皆さんと会う機会は減ってしまいましたが、SNSや手紙のやり取りが増えてみなさんとの心の距離が縮まった感じがします。来年以降はもっとビッグな声優になりたいなと思います」と今年を振り返りながら、来年への抱負を語った。水島総監督は「ちょうど去年の今頃が、制作のピークでこの作品を完成させるためにかなりの力を使っていましたが、一年後にこうして前田さんと舞台挨拶に立てて、『フラ・フラダンス』中心の一年になりましたね。あと、前田さんがかなりお酒が強いと聞いたので、一緒に飲みに行きたかったなと思いました」とコメントし会場は笑いに包まれた。

最後に前田は「今までの舞台挨拶の中で一番アットホームなイベントでした(笑)引き続き、『フラ・フラダンス』の輪をもっと広げていきたいと思いますので、これからも応援お願いいたします!」、水島総監督は「年内にもう一回【極音】を堪能したいと思ってます。『フラ・フラダンス』は心温まる、誰しもが共感できる作品になってるので、皆さんの周りの方にもぜひおすすめいただけると嬉しいです」とメッセージを送った。

【提供写真】

『フラ・フラダンス』は全国で公開中!
総監督:水島精二
監督:綿田慎也
配給:アニプレックス
©BNP, FUJITV/おしゃれサロンなつなぎ