日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』の先行上映イベント「大新年会だ!GOGO」が1月6日(木)に新宿ピカデリーで行われ、満島ひかり、井上和彦、森川智之、日野聡、構成担当の樋口真嗣が登壇、さらにスティーブン・ラリビエー監督がリモート出演した。

1965年にイギリスで、翌1966年には日本でも放送が開始され、英国テレビ界の名匠ジェリー・アンダーソンの代表作にして、スーパーマリオネーションと呼ばれる独自の撮影手法を駆使した特撮人形劇の最高傑作として名高いテレビシリーズ「サンダーバード」。日本での人気は絶大で、数々の日本特撮、ロボット・SFアニメ作品にも多大なる影響を与え、そして世界のSF作品&作家にも影響を与えた伝説的作品として知られている。その伝説が、当時の技術を再現した奇跡の完全新作として帰ってくる。

イベントに登壇したのは、満島ひかり(ペネロープ役)、井上和彦(パーカー役)、森川智之(スコット役)、日野聡(バージル役)らキャスト陣に加えて構成担当の樋口真嗣。そして英国よりスティーブン・ラリビエー監督がリモート出演した。

この日は自身が演じた役にちなんで「ペネロープファッションで。負けないように真ピンクでまいりました」と笑顔で挨拶した満島。そんなペネロープの執事・パーカー役の井上は「今日はお嬢様が言うことは、なんでも聞き入れます」とまさに役さながらの掛け合いを見せ、会場に集まった観客を沸かせた。

イギリスでの放送から1年を経て、1966年より日本でも放送を開始した「サンダーバード」だが、今でも多くの人に愛される本作について、取材時にも“「サンダーバード」のことを話したい”という熱を記者から感じるほどだったといい、「こんなに好きな人が多かったんだ。愛されてるんだなと」と改めて感じたという。

ほかのキャスト陣も「嬉しかったです、プラモデル全部持ってましたから」と井上、森川は「再放送を見て育ったんですけど世の中大ブームでした。オファーが来たときはちょっと小躍りしました」、日野は「『はい、パパ』って言えるのが幸せでした」とそれぞれ本作への出演に改めて喜びをかみしめている様子だった。

また、黒柳徹子が演じていたペネロープ役を演じることに「どれだけ気持ちがマネしても本人の中から出てこないといけないものだったので、監督から『あなたのペネロープでやってみようと』」と役作りを振り返った満島。

さらにイベントでは、イギリスに在住のスティーブン・ラリビエー監督と中継でつなぎ、日本に住んでいたことがあるというラリビエー監督は日本語で挨拶し、「日本のみなさんの前で上映されることはとても嬉しい」と笑顔を見せた。

また、“もし自由にストーリーを作れたら?”という質問にラリビエー監督は「万が一そういう機会があった時のために脚本を書いてある」と明かし、あくまで「60年代に見ていたようなもの。昔のカラーを踏襲した感じで考えいます」と話した。

イベントの終盤では、サプライズで黒柳徹子からのビデオメッセージが上映され、「ユーモアがいっぱいあって楽しいことが好きそうな魅力的な女優さん」と満島を評する黒柳は「あなたがこのあとずっとやってくださるなんて嬉しいと思っています。ご成功を祈っています」とエールを送り、それを聞いた満島は「すごく嬉しいです。受け継げることに本当に喜びを感じているし、ペネロープみたいな役柄はなかなか実際にやれるような人物でもないので贅沢だったと思います」と感無量の様子だった。

最後に満島は「本当におもしろくて、脚本一つ一つよく練られていて。本当に素敵な作品に仕上がっているので、楽しんでご覧いただいて、多くの方に広げてもらえたらいいなと。愛される作品に育ちますように」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』は2022年1月7日(金)より劇場上映、1月8日(土)よりオンライン上映開始!
監督:スティーブン・ラリビエー、ジャスティン・T・リー、デヴィッド・エリオット
配給:東北新社/STAR CHANNEL MOVIES
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