「銭湯図解」著者・塩谷歩波の人生を原案とするドラマ『湯あがりスケッチ』がオリジナルドラマとして2月3日(木)より、映像配信サービス「ひかりTV」で独占配信されることが決定した。
“銭湯女子”や“サウナー”など、昨今、老若男女問わず盛り上がりを見せる銭湯カルチャー。その人気の一端を担うのが、建築の図法(アイソメトリック)を用い、銭湯の建物内部を精密な俯瞰図で描いた「銭湯図解」。Twitter発で注目を集めた作品たちは、後に同名の書籍となるほど人気を博した。そしてこの著者となる塩谷歩波が歩んできた人生もまた、多くの注目を集め、さまざまなメディアで取り上げられている。
塩谷歩波の人生を原案として生まれた本ドラマ『湯あがりスケッチ』は、「銭湯図解」がきっかけで、ちょっと可笑しくも愛らしい人々との出会いが生まれていくストーリー。全8話で構成される本作は、毎話ごとに今も実際に営業している都内の銭湯と、それぞれのエピソードの鍵となる8人の女性が登場し、物語を盛り上げる。銭湯というどこか懐かしい場所を舞台に描かれるのは「現代を生きる女性たちのリアル」。
そして本作の主人公となる“澤井穂波“を演じるのは、役者、映画監督、執筆家としての活躍を見せる小川紗良。さまざまな顔を持つ彼女ならではの表現力で“澤井穂波“を体現していく。本作が連続ドラマ初主演となる彼女の魅せる表情、そして銭湯を通じ、出会う人々との対話や生き方、その葛藤にも注目だ。
監督・脚本を手掛けるのは、『四月の永い夢』(2017)で世界4大映画祭のひとつ、モスクワ国際映画祭コンペティション部門に選出され、国内外から注目を集める中川龍太郎。これまでも、あらゆる作品でひたむきな女性の美しさや強さを描き出してきた中川監督。本作で紡ぐ物語もまた、今を生きる心にそっと寄り添う“何か“を与えてくれる。
小川紗良 コメント
――主演が決定した際の気持ち
ドラマ初主演なので驚くとともに、以前から作品を観ていた中川監督の世界で演じられることがとても嬉しかったです。脚本を読んだ時点から、胸がいっぱいでした。監督や原案の塩谷さんと、クランクインまでにたくさん想いを共有し、銭湯にも通って、湯あがりのようにあたたかい時間を過ごしました。
――本作で注目してほしいポイント
やっぱり一番は、銭湯という場所の素晴らしさを味わっていただきたいです。浴室を飾る鮮やかな富士山、脱衣所の高い天井、待合室で飲むコーヒー牛乳……そして何よりそこで生まれる人々の緩やかなつながり、ふうっと一息つけるような、日常の中の非日常がそこにあります。
――本作の主人公・澤井穂波について
おしゃべりな人たちが多いこのドラマの中で、穂波はほとんど唯一の「聞く」人です。聞くことができる人は、一見受け身なようでいて、実はとても豊かに人と関わり合う力を持っているのだと思います。穂波は人の声に耳を傾け、彼女なりに受け止めて、前向きな力に換えられる素敵な人です。
塩谷歩波 コメント
――制作が決定した際の気持ち
まさか自分の人生がモデルにドラマが作られるなんて…まだ夢なんじゃないかとちょっと疑っています(笑)
――主演・小川紗良について
無理に背伸びをしたり理想の自分を作ったりせず、等身大の自分らしい強さを芯に持っている方だなあと思いました。 最初にメイン舞台となる銭湯で少しお話をしたのですが、言葉の端々から小川さん自身の言葉で話していらっしゃるなと感じ、この方なら銭湯の”自分らしく無理をしなくてもいい”空気感を表現できると感じられました。
――本作の主人公・澤井穂波について
私でいて、私でないような…親戚の子を見ているような気持ちでしょうか。物語はフィクションの部分が多いながらも、私が銭湯に転職して感じたことが本作のベースにあるんですよね。 だから、同じ目線で感じてしまうこともありながらも、違う人物の物語とも思えるので、親戚の子ぐらいな気持ちで見守っています。
中川龍太郎(監督)コメント
――制作が決定したときの気持ち
以前より、即興演技も交えた伸び伸びとしたライブのような作品を作りたいと考えていたので、銭湯を舞台にそのコンセプトで8話撮れることが嬉しかったです。
――主演・小川紗良について
紗良さんとは撮影前も撮影中も沢山話しながら一緒に作っていきました。監督もやられている紗良さんとだからこそ話せる部分もあったような気がします。撮影中に映画のDVDを貸しあって感想を語り合ったのが特に印象的でした。
――本作で注目してほしいポイント
とにかくタイプの違う俳優さんが生き生きとお芝居していることです!即興演技も含めてライブのような瑞々しさに溢れていると思います。
『湯あがりスケッチ』(全8話)は2022年2月3日(木)より毎週木曜日22時よりひかりTVで独占配信!
監督・脚本:中川龍太郎
出演:小川紗良