ピエール・ニネ主演の体感型サスペンススリラー『ブラックボックス:音声分析捜査』の本編映像が解禁された。
ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落し、乗客・乗務員316人全員の死亡が確認される。謎の疾走を遂げた上司に代わり責任者として調査をまとめるよう任命されたマシュー。被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電を聞いて、ブラックボックスの音と違うことに愕然とする。キャリアと命をかけたマチューの危険な探求が始まる──。マチューには、『イヴ・サンローラン』でセザール賞を受賞した、美しさと繊細な表現力が光るピエール・ニネ。監督は『パーフェクトマン 完全犯罪』のヤン・ゴズラン。フィクションかリアルか、加速するスリルの中、音声分析官が暴く航空機業界の知られざる闇とは─。
“ブラックボックス”とは、飛行データと操縦室の会話と音声を記録するために航空機に搭載されているレコーダーで、航空機事故調査には欠かせない証拠品とされる装置。ブラックというネーミングから“黒い色をした箱”をイメージしがちだが、実際は耐熱塗料が塗られた赤色やオレンジ色が一般的だという。本作はフランス映画で初めてBEA(フランス航空事故調査局)が全面バックアップをしていることから、普段めったにお目にかかれないブラックボックスを開封する場面も実に真に迫っている。
乗客・乗務員316人全員の死亡が確認された墜落機から取り出すことに成功したブラックボックス。その損傷の激しさから墜落事故の凄惨さを物語っている。特殊なマスクと軍手を身につけた数人の分析官が慎重かつ厳かな手つきで、パンドラの箱と化したブラックボックスを開封していく。厳重に内蔵されたレコーダーを取り出すまでの一連の流れは開封する分析官の視線ショットで構成され、脚本も自ら手掛けたヤン・ゴズラン監督によるこだわりの撮影スタイルでリアリティが強調されている。現実に即した再現度の高さも相まって、実際の映像が挿入されたかのような臨場感を生み出すことに成功した。
航空会社や航空機メーカーなど沢山の関係者が固唾を飲んで作業を見守る中、分析官の一挙手一投足のすべてが録画される。全員が作業の透明性が完全に保たれていることを確認できなくてはならないのだ。居合わせる全員のこわばった表情。真っ白な室内に充満する張り詰めた空気。そんな開封の様子をモニター越しに誰もいないオフィス内で食い入るように見つめるのは、BEA内で最も鋭い聴覚を持つが本案件から外されたマチュー(ピエール・ニネ)だ。果たしてこのブラックボックスには一体何が記録されているのか―。
本編映像
『ブラックボックス:音声分析捜査』は2022年1月21日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開!
監督:ヤン・ゴズラン
出演:ピエール・ニネ、ルー・ドゥ・ラージュ、アンドレ・デュソリエ
配給:キノフィルムズ
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