『嘘喰い』のジャパンプレミアが1月19日(水)に都内で行われ、横浜流星、佐野勇斗、白石麻衣、本郷奏多、櫻井海音、村上弘明、三浦翔平、中田秀夫監督が登壇した。

迫稔雄作のシリーズ累計880万部突破のギャンブル漫画「嘘喰い」。2006年から2017年まで集英社ヤングジャンプで連載されコミックスは49巻まで発売された伝説の漫画を映画化した本作。監督は、1998年公開の映画『リング』が社会現象になりジャパニーズホラーの名手・中田秀夫。近年も『スマホを落としただけなのに』(2018)、『事故物件 怖い間取り』(2020)と緊張感MAXの恐怖体験を送り出している。通称「嘘喰い」と呼ばれる天才ギャンブラー主人公・斑目貘を演じるのは横浜流星。横浜演じる天才ギャンブラー・貘に偶然出会い、人生が一変する青年・梶隆臣を佐野勇斗が演じる。

“史上最恐の騙し合いゲーム”である本作にちなみ、ステージ上に登場すると見せかけて、客席中央の通路に登場したキャストたち。「みなさんを騙せてよかったです」と笑顔を見せた横浜。佐野は「暗い中での歩行だったので流星くんの足踏んじゃいました」と明かすなど和気合いとしたムードでスタートした。

人気原作の実写映画化ということで「原作をリスペクトして、でも僕らがやるからには超えなきゃいけないので責任感はあった」と明かす横浜。ビジュアル面でもこだわったようで、トレードマークである“銀髪”について「カツラという案もあったんですけど、実際に銀髪に染めて一つの覚悟を持つことから始めました」と振り返り、「ギャンブルの所作ももちろんですけど、内面を大事にしたいと思って。自信を持っている男なので自信を持つこと、人間らしいので人間らしさをもって演じました」と原作に忠実に演じることを心掛けたよう。

撮影では中田監督とディスカッションを重ねたという横浜だが、「最初台本に“ハーモニカを吹く”ってあったんです」と明かす中田監督。しかしこれに「『貘の持ち物はカリカリ梅だけ』と横浜くんに言い切られまして。いい意味で頑固者で」と振り返った中田監督に横浜は「ハーモニカが入ってくるとカリカリ梅の強さがなくなる。結構話しましたよね」とこだわりの強さを語った。

自身の役どころを「見た目のインパクトが大きい」という白石は「衣装もヘアスタイルも派手な感じで。ヘアもほとんど地毛で作らせていただいて」といい、「蘭子に変わっていく自分を見て楽しませていただきました」と明かした。

撮影中にはその場で変更を取り入れたこともあったようで「(撮影現場に)原作があったので、原作を読んで台本になかったところを付け加えていった」と常に作品をリスペクトしていたことを明かす横浜。三浦も「原作の世界観と、監督の求める世界観をどこまで落とし込めるか」と作り上げていったことを明かした。

イベントでは劇中に登場する“死のババ抜き”をイメージして、キャストらがカードを引き、そこに書かれていたことに答えていくコーナーが用意された。白石がひいた「人生で一番大きな賭けは?」という質問に「この業界に入ったきっかけかな」と答えた白石は「高校生の時に保育の勉強をしていたので、保育の道に進むか、音楽の道に進むか迷って。オーディションに合格したのでがんばってみようと思って一歩踏み出せたきっかけが大きかったです」と振り返った。

【写真・文/編集部】

『嘘喰い』は2022年2月11日(金)より全国で公開!
監督:中田秀夫
出演:横浜流星、佐野勇斗、白石麻衣、本郷奏多、櫻井海音、村上弘明、三浦翔平
配給:ワーナー・ブラザース映画
©迫稔雄/集英社 ©2022映画「嘘喰い」製作委員会