ピエール・ニネ主演の体感型サスペンススリラー『ブラックボックス:音声分析捜査』で主演を務めたピエール・ニネのインタビュー映像が解禁された。

ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落し、乗客・乗務員316人全員の死亡が確認される。謎の疾走を遂げた上司に代わり責任者として調査をまとめるよう任命されたマシュー。被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電を聞いて、ブラックボックスの音と違うことに愕然とする。キャリアと命をかけたマチューの危険な探求が始まる──。マチューには、『イヴ・サンローラン』でセザール賞を受賞した、美しさと繊細な表現力が光るピエール・ニネ。監督は『パーフェクトマン 完全犯罪』のヤン・ゴズラン。フィクションかリアルか、加速するスリルの中、音声分析官が暴く航空機業界の知られざる闇とは─。

音声分析捜査という知られざる職業のキャラクターにチャレンジしたピエール・ニネ。本物の音声分析官とコンタクトを取り、マチューという架空のキャラクターにリアリティの肉付けを施していったといい、「特殊な職業だから実際に会うのが最善の方法だと考えて若い音声分析官を探して会いにいった。マチューに近い経歴の分析官だ。一緒に過ごす時間をとり、話を聞き出した。事故前のパイロットの会話をどう分析するのか、またキーボードをたたく速さも興味深かった。彼に張り付いてすべてを知りたかったよ。映画では可能な限り忠実にその仕事を再現した」とかなりの熱の入れようだ。

フランシス・F・コッポラ監督による『カンバセーション…盗聴…』(1974)にも刺激を受けたといい、「録音テープを聴き続ける行為を理解したよ。登場人物の性格の描写も僕は興味深いと思った。何ごとにも細かいのと、ペンを並べるしぐさなんかもね」と明かす。そして、監督・脚本のヤン・ゴズランにも全幅の信頼を寄せ「とことん突き詰めて考えるし、要求が厳しくて期待が大きい。全力を尽くして粘り強く映画に取り組む監督だ。スリラーというジャンルにおける脚本の完成度や的確な語り口や無駄のない構成を感じる。冒頭の映像がすばらしい。巨大な飛行機と乗客400人が映し出される。映画らしい表現に監督の資質を感じる」と絶賛。

現在32歳のニネは髭を生やしワイルドな風貌ながらも「子どもみたいだけど…模型が好きだ」と語り、飛行機のシミュレーターに乗る場面には大興奮で「飛行機が切断された形なんだ。中にはパイロットがいて、ある場面を再現する。その巨大で高価な装置は本物みたいに揺れるんだ。監督が巧みに使ったから本当に飛行機の中に見える。舞台装置の裏側を見せるのは面白いよね。こんなスリラー映画を考え出して映画ならではの演出ができたのはすごいね」と作品の見どころに挙げている。

本編映像

『ブラックボックス:音声分析捜査』は2022年1月21日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開!
監督:ヤン・ゴズラン
出演:ピエール・ニネ、ルー・ドゥ・ラージュ、アンドレ・デュソリエ
配給:キノフィルムズ
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