スティーブン・スピルバーグ監督が伝説のミュージカルを映画化した『ウエスト・サイド・ストーリー』の特別映像が解禁された。
物語の舞台は1950年代のニューヨーク──マンハッタンのウエスト・サイドには、夢や成功、そして自由を求める多くの移民たちがいた。しかし、差別や偏見による社会への不満を抱えた若者たちは、やがて仲間と集団を作り激しく敵対し合っていく。ある日、ジェッツと呼ばれるチームの元リーダーのトニーは、対立するシャークスのリーダーの妹マリアと出会い、一瞬で惹かれあう。2人の禁断の恋が、多くの人々の運命を変えていくことも知らずに…。
今回、本作で描かれる華やかな歌とダンスの裏側が覗ける特別映像が解禁された。トニーとマリアの“禁断の恋”が始まる非常階段での名シーンや、ニューヨークの街並みで披露される迫力溢れるダンスナンバーをカメラで追う様子、さらにスピルバーグ監督と撮影監督を務めたヤヌス・カミンスキーが語る、本作を大ヒットへと導いた撮影に関するこだわりが映し出された見どころ満載の映像となっている。
映像には、誰もが魅了される“歌やダンス”に込められた製作陣の細かなこだわりや、撮影風景がふんだんに映し出されている。心に染みる名曲に加え、迫力溢れるダンスナンバーも見どころの一つとなっている本作だが、本年度アカデミー賞監督賞にノミネートされたスピルバーグはそんなダンスナンバーの撮影方法について「カメラが歌の中に入り込む。外から見るのではなく、中から見回すのさ」と、その迫力を十分に表現するためにキャスト陣のダンスを中から撮影するというこだわりを語る。
また、撮影監督を務めたヤヌスは「大勢を撮る時は照明を細かく調整し、物語を見せないとね。ただのダンスじゃなくチームの対立や恋愛や競争だ。それを撮影で際立たせるんだよ。前景から背景まで鮮明でないと物語とダンスの美は映し出せない。最大の挑戦は物語を視覚的に描くことだ。素早く動き、ダンスの美や鮮やかな色彩を伝えたかったんだ」と、目の前のパフォーマンスをただカメラに抑えるのではなく、物語をよく理解したうえでさらにそれを際立たせる撮影に臨んだことを明かした。スピルバーグはそんな繊細なこだわりを施したヤヌスについて「ヤヌスは何が必要か分かっていた。よく話し合ったからね。最高の仕事をしてくれた」と想いを告白。スピルバーグとヤヌスの並々ならぬ本作への想いが伝わる映像となっている。
また、本作でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたアニータ役のアリアナ・デボーズは、最大のダンスナンバー「America(アメリカ)」を劇中で披露しているが、撮影時のことについて「ヤヌスの撮影方法やスピルバーグのビジョンが組み合わさって、動きを通したストーリーテリングを感じることができたわ」と絶賛。スピルバーグ監督、ヤヌスをはじめとする製作陣、そしてキャストの想いが一つになって仕上がった本作。細部までこだわり抜いて描かれた華麗な歌とダンスに注目だ。
特別映像
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『ウエスト・サイド・ストーリー』は全国で公開中!
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デ・ボーズ、マイク・フェイスト、デビット・アルバレズ、リタ・モレノ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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