『女子高生に殺されたい』の公開記念舞台挨拶が4月2日(土)に新宿バルト9で行われ、田中圭、南沙良、河合優実、莉子、茅島みずき、細田佳央太、城定秀夫監督が登壇した。
『ライチ☆光クラブ』『帝一の國』などの鬼才・古屋兎丸の画業20周年記念作品として発表され、衝撃的な内容かつ圧倒的な読み応えで話題を呼んだ同名コミックを映画化した本作。女子高生に殺されたいがために高校教師になった男・東山春人の9年間に及ぶ前代未聞の“自分”殺害計画を描く。主人公・東山春人を演じるのは田中圭。一見、常識的な人間でありながら、自らに潜む衝動を抑えられない男という難しい役どころを、不気味さと色気を併せ持つ狂気を孕んだキャラクターとして体現し、見てはいけない人間の深層心理まで浮かび上がらせる。監督は城定秀夫。自身の脚本で原作を映画的に大胆にアレンジし、禍々しいほどの映像美と上質なストーリーテリングで、衝撃の怪作を誕生させた。
「昨日友達を連れて見に来た」という田中は「全部褒めてくれた。自分以外のところは基本褒めてくれたので最高にうれしかった」とコメントし、「自信作どころじゃないですよ!」と声を大にして、「“最近おもしろい映画あった?”ってなったら、ご本人がどう思っているか関係なく、『女子高生に殺されたい』おもしろかったよって言えば、センスいいなって言われます」と満足げな様子を見せた。
田中との共演に「普段とのギャップがすごい」という南は「狂気さというか変態さというか、普段の田中さんからは想像できない」と称賛した。そんな田中には「ご自分でも気づかれてないレベルに空気を作られていた」と明かす河合。細田も「お芝居をしていて高揚しました。エネルギー量に感化されました」と田中との共演に喜びを見せた。
これに田中は「熱量しか考えてなかった。嘘です」と笑いを誘いつつも、「最初はみんなの目を見るのも恥ずかしいくらい若くてキラキラしていて」とクランクイン当初の戸惑いを明かした。
そんな中でも、田中自ら会話を広げていくことも多かったようで、莉子は「『TikTokってどうやってやるの?』と聞かれて。私たちの世代にも目線を合わせて話題を作ってくださるのはプロだなと」と田中との撮影現場でのやり取りを明かした。また茅島も撮影中には自身の趣味でもあるゴルフの話をしたと言い、田中の共演者への気遣いがあったことを語った。
また、“他人に理解されていないこと”について聞かれると「ハンバーガーの包みをたたむんです」という細田に「やってるかも」という河合と南。思わぬ共感に「なかったことに…(笑)」と驚きを見せた。「休みがいらない」という莉子に、MCから意見を求められた田中は「下手に発言すると事務所の人が聞いてる」と答えをはぐらかし、笑いを誘った。
最後に田中は「監督、スタッフ、キャスト、みんなのいいところがギュッと詰まったおもしろい、かっこいい映画です。見ごたえのあるストーリーです。楽しんでいただければと思います」とメッセージを送った。
【写真・文/編集部】
『女子高生に殺されたい』は全国で公開中!
監督・脚本:城定秀夫
出演:田中圭、南沙良、河合優実、莉子、茅島みずき、細田佳央太、加藤菜津、久保乃々花、キンタカオ/大島優子
配給:日活
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